子どもにどんな叱り方をするのかです。
テーブルからうっかり皿を落として、割ってしまったとします。
もちろん子どもとしては「わざと」ではなく「うっかり」です。
こんなとき、叱ると言っても千差万別です。
かっとなって行きすぎた表現を使っていませんか。
「あなたは本当にダメな子ね」
「もっと素直な子だったらよかったのに」
「生まれてきたときから、出来の悪い子なのよ」
叱るとはいえ、これは言いすぎです。
人格まで否定している言葉だからです。
こんな言葉を言われた子どもはどう感じるでしょうか。
子どもは自分を否定されたと感じ、ひどく落ち込んでしまうに違いありません。
人格否定や存在否定をする言葉は、絶対に避けておきたい叱り方です。
悪いのは「人」ではなく「行為」だけです。
皿を割ったとき、割ったという「行為」だけが悪いです。
行為だけが悪いのであって、人ではない。
親は淡々と、行為のどこが悪いのかを教えてあげるだけでいい。
「次からはもっと丁寧に皿を扱いましょう」
「こういうふうに持てば、落としにくくなるよ」
「皿を持つときは、しっかり持ちましょう」
指摘するのは、行為だけ。
いま一度、自分の言葉を振り返ってみましょう。
行為だけ叱ればいいのに、人格まで否定するような言葉を使っていませんか。
叱るなら、行為だけにするよう心がけましょう。