執筆者:水口貴博

子どもを上手に叱る30の方法

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子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。

子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。 | 子どもを上手に叱る30の方法

私が小学6年生のとき、叱るのが上手な佐々木先生という女性教師がいました。

小学生のころは、あらゆる先生から叱られましたが、佐々木先生の叱り方だけは違いました。

いまだに深く記憶に残っているくらい、印象的な叱り方です。

どのような叱り方かというと「長い沈黙」があります。

「なぜこんなことをしたの? (長い沈黙)次からどうすればいいと思う? (長い沈黙)次からはきちんとできますか?」

くどくどいうお説教ではありません。

お説教がしばらく続いた後、ふと沈黙になります。

それも、妙に長い沈黙です。

5秒や10秒のような短時間ではありません。

30秒や1分。

時には、3分くらい沈黙があるときもありました。

3分もあれば、カップラーメンができてしまいます。

ときどき、沈黙があると、叱る効果が倍増します。

静まり返った時間が、考える時間になるからです。

お説教を受けていると、次々と話を聞いているので精いっぱいです。

考えたり、理解したり、反省したりする余裕がありません。

しかし、沈黙になると、余裕が生まれます。

「自分の悪かったところはどこだろうか」

「次からはどうすればミスを防げるだろうか」

「迷惑をかけて悪いことをしたなあ」

沈黙の時間があることで、子どもは落ち着いて深く考えられるようになります。

お説教と言えば、叱る側が次々と話をすることが多いです。

しかし、沈黙の時間があると考える時間になります。

反省の言葉を言う時間もタイミングも増えます。

子どもの反省を促すためには、長い沈黙が効果的です。

叱っている最中に、あえて静かになる時間を作ってみましょう。

子どもは落ち着いて、反省ができるようになるのです。

子どもを上手に叱る方法(11)
  • 長い沈黙の時間を作る。
大勢の前では、叱らない。

子どもを上手に叱る30の方法

  1. 消極的な性格の原因は、親の叱り方にあった。
  2. 怒鳴られて育った子どもは、消極的になる。
    褒められて育った子どもは、積極的になる。
  3. 単に怒るだけではいけない。
    なぜいけないのか理由を必ず含めること。
  4. 「なぜ」は、魔法の言葉。
    子どもに質問すると、成長が促される。
  5. 人格否定・存在否定をしない。
    否定するのは行為だけでいい。
  6. 子どもにばかと言い続けると、本当にばかになるのは本当の話。
  7. 面倒でも、一人一人に接するのが一番効果は高い。
  8. 名前をきちんと呼んであげると、子どもは素直に言うことを聞く。
  9. ゆっくりした叱り方を心がけよう。
  10. 一度にいくつも指摘すると、どれも覚えられなくなる。
  11. 子どもの反省を促すためには、厳しい言葉より、長い沈黙のほうが効果的。
  12. 大勢の前では、叱らない。
  13. しゃがんで目線を子どもに合わせると、訴える力が強くなる。
  14. 行動を制限する言葉より、行動を変える言葉を口にする。
  15. 軽微な注意は、1分ルールを徹底する。
  16. 「ダメです」という表現を「よくない」という表現に言い変える。
  17. 1つのおもちゃから、たくさんの楽しみ方を引き出すことが大切。
  18. 存在を肯定しながら叱ると、子どもは前向きになる。
  19. 子育ての限界の兆候を見逃すな。
  20. いらいらしたときに、叱らない。
    怒ったときほど、叱らない。
  21. 自分より成長が早くても、気にしないように子どもを力づける。
  22. ひどい体罰をされた子は、親を否定し始める。
  23. 叱ったことが改善されていれば、すかさず褒める。
  24. 子どもに共感してから、叱る。
  25. どうすればいいのかわからないだけ。
  26. 子どもが高価な花瓶を落として割ったとき、あなたならなんと言いますか。
  27. 子どもの身の回りに高価な物を置かなければ、叱る回数も少なくなる。
  28. 叱った後こそ、いつもより話しかける回数を増やす。
  29. 子どもの話がわからなくても、うやむやにしない。
  30. 父と母が同時に叱るのは、逃げ場がなくなりショックが大きくなる。

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