消極的な大人には、子どものころ、親から頻繁に叱られたケースが多い傾向があります。
怒鳴られるのが嫌で行動しなくなり、結果として消極的になってしまいます。
子どものためと思って叱ったことで消極的になり、保守的な性格へと育ってしまいます。
まだ常識・作法を知らない子どもは、初めは間違って当然です。
すべて間違うでしょう。
間違うのが仕事といっても過言ではありません。
そういうときに、もちろん叱ることは必要です。
しかし、いきなり叱るのではいけない。
間違っていきなり叱るのはたしかにストレートな方法ですが、これほど低俗なやり方もありません。
子どもが受け入れやすいような言い方なら、子どもは素直に聞き入れてくれるはずです。
では、どうすれば、積極的に行動できる子どもへと成長するのでしょうか。
「褒めてから叱る」という方法です。
「頑張ろうとしたんだね、偉いね。でもここをこうしたほうがいいよ」
まず褒めて、その後悪いところを指摘するという流れです。
子どもが行動したことを、まず認めて褒めます。
悪いところはその後に指摘です。
可能なら、最後に「次からはうまくいくよ」という言葉がけをすれば、なおいいでしょう。
子どもは「行動してよかったな。次からはここを直そう」と思います。
積極的な行動力を保ちながらも、行いを正していけます。
怒鳴られて育った子どもは、消極的になる。
褒められて育った子どもは、積極的になる。
子どもの将来を決めるのは、親の育て方しだいです。
少し叱り方を工夫するだけで、子どもの性格まで変わってしまいますから、ぜひとも気をつけていただきたいポイントです。