自宅浪人では自信がないため、予備校に通う受験生も多いことでしょう。
もちろん予備校に通うことは、悪いことではありません。
予備校には、浪人生に特化したカリキュラムがあります。
予備校が提示する授業をきちんとこなしていれば、学力は上がります。
教室で悩みやつらさを共有できる友人も、魅力の1つです。
しかし、予備校に通うために、わざわざ都会に引っ越しをするとなると、慎重になる必要があります。
「田舎の予備校」より「都会の予備校」のほうが、サービスが充実しているように思えます。
都会の予備校のほうが、講師のレベルが高い場合も多く、充実したサービスを受けられる可能性はありますが、大差はありません。
実家が田舎である場合なら、実家の近くにはそもそも予備校がなく、仕方ない場合もあります。
「近場に予備校がない。どうせ予備校に通うなら、人もサービスも充実している都会のほうがいいだろう」
予備校に通うために、都会に引っ越しをしようとする人がいます。
しかし、よほどの理由がないかぎり、予備校に通うためにわざわざ引っ越しするのは、要注意です。
理由は、3つあります。
新しい環境はわくわくします。
どこにスーパーがあり、どこに本屋があるのかなど、新しい環境に慣れるまで時間がかかります。
場所の確認をしたり環境に慣れたりするまでに時間がかかり、貴重な浪人の時間をロスしてしまいます。
都会には、人・物・サービスが集結しています。
ゲームセンターがたくさんあったり、至る所にコンビニがあったりします。
気になるお店も数多くあるため、つい時間を使ってしまうでしょう。
魅力的な異性も、たくさん見かけることでしょう。
勉強に集中できる環境も多い反面、勉強しにくい環境も多いのが特徴です。
意志の強い人ならいいですが、なかなか誘惑には勝てないのが人間です。
若ければなおさらです。
両親の金銭的負担が大きくなる点も忘れてはなりません。
予備校の費用だけでも大きな金額になります。
さらに、アパートの家賃・交通費・食費・光熱費・家具などのすべての費用を含めると、莫大な金額になるでしょう。
経済的に余裕ながなければ、なかなか厳しい条件です。
最も大切なことは「本人のやる気」です。
田舎の予備校であろうと、都会の予備校であろうと、本人に勉強する意志があれば、同じです。
本人に勉強に対する強い意志があれば、予備校に通わなくても、自宅浪人もできます。