浪人中は、大学に進学していった友人からさまざまな話を聞かせてもらいました。
もちろん県内の大学に進学していった人もいますが、大半は県外です。
県外へ進出していき、日本各地の生の大学情報を聞けるのは、刺激的で面白くて、ためになりました。
浪人時代は、そうした友人と大学についての話に花を咲かせました。
参考になったのは「大学以外の話」でした。
大都会に進出していった大勢の友人から、さまざまな情報を集めました。
初めての一人暮らし、初めての都会生活、初めての男女間のお付き合い。
そうした情報は、面白かったし、羨ましかった。
現役時代は、大学に進学することばかり考えます。
しかし、実際に大学に進学すれば、思っていたこととは違う現実が待っています。
都会での生活でトラブルに遭ったり、初めての一人暮らしに四苦八苦したりなど、大学生活以外で苦労する人が多いです。
あまり大きな声では言えませんが、広島のある大学に進学していったTくんという友人がいます。
Tくんは、角刈りで、メガネをかけて、見るからに田舎からやってきましたという雰囲気が出ている人でした。
広島の都心部にある大学に進学した後、さっそく訪問販売に狙われてしまいました。
「見るだけでもいいですから」と教室まで引っ張っていかれ、何十万もする英会話教材を買わされそうになったようです。
なかなか帰らせてもらえないという強引な勧誘の話でした。
一人暮らしの部屋で「ダンスレボリューション」のゲームをしていたら、下の住人にうるさいと殴られそうになった話もありました。
私は笑っていましたが、本人は切ない様子でした。
ある女友達は、都会に出た勢いで毎日学校より合コンばかりしているという話をします。
付き合った彼氏とうまくいかなくてどうしようかという話へと発展していきました。
また、岡山の大学に進学していった友人もいます。
彼は、キャバクラのボーイとしてアルバイトをしていました。
キャバクラに勤める女性の特徴やらトラブルなど、そうした人たちの裏情報をよく聞かせてもらいました。
そういう話を聞くと、やはり余計に都会に出たくなりました。
勉強以外のさまざまな刺激に触れている人たちが羨ましくて、うずうずしました。
それがまた勉強を頑張らなければというやる気にもつながるのです。