「成績が悪い子は、姿勢の悪い子が多い」
「成績がいい子は、姿勢のいい子が多い」
こうした話をご存じですか。
有名な法則なので、すでにご存じかもしれませんね。
姿勢と成績には、深い相関関係があります。
なぜ関係するのか、あらためて整理したいと思います。
まず腰が曲がっていると、呼吸が自然と浅くなります。
椅子にもたれ掛かったり猫背になっていたりすると、胸の辺りが圧迫されて、自然と呼吸が浅くなってしまいます。
体の血液循環も悪化して、体や脳に行き渡る酸素も不足します。
その結果、ぼうっとして集中力が低下します。
また、疲れやすさにも影響します。
一見、楽に思える猫背ですが、背骨には大きな力が入り、負担になっています。
姿勢が悪いと疲れやすくなり、勉強も長く集中できなくなってしまいます。
集中力をつけるために必要なのは、姿勢をよくすることです。
姿勢がよくなるだけで、自然と集中力が向上すると言っても過言ではありません。
腰が伸びることで、呼吸が深くなり、血液循環が正常になり、酸素も十分に供給されます。
また胸を圧迫することもないので、血液の循環がよくなって、酸素が体に十分に行き渡ります。
もちろん脳へも供給される酸素も増え、集中力が向上します。
腰を伸ばすとき、ほんの少し腰に力を入れますが、椅子にもたれ掛かる姿勢に比べればはるかに小さな力ですみます。
大きな大木は、まっすぐ伸びているからこそ安定します。
少しでも木が斜めに傾くと、付け根の辺りで強い力が加わり、木がダメになってしまいます。
しかも「腰が伸びていれば疲れにくい」というメリットもあります。
ぴんとまっすぐ伸びていると、腰周りに入れる力が小さくて済み、長時間姿勢と集中力を維持することができるのです。