4年ごとに開催される国際的スポーツ競技大会といえば「オリンピック」です。
世界中からそれぞれの種目のプロたちが集まり、世界一を競い合います。
そんなプロのアスリートたちが本番前のインタビューで言うのは、いつも次のような言葉です。
「うまくいっている自分を想像して、本番に挑みます」
「金メダルを取っているところしか想像していません」
「目指しているのは金メダルです」
世界一を目指すアスリートたちが想像しているところは、常に金メダルです。
成功している自分を想像しているからこそ、最大限の力を発揮できます。
不思議なことに「失敗して恥をかいている自分を想像していたら、金メダルが取れました」という話は聞いたことがありません。
不安になって自分を駆り立てる効果がありますが、マイナスのことばかり考えているため、気力が低下してしまいます。
考えたことは実現します。
プロは、うまくいっているところを想像して本番に臨みます。
もし失敗しているところを想像してしまうと、実際に本番でも失敗してしまいます。
成功を想像することで奮起できるだけでなく、思い描いていることに引き寄せられ、実現に結びつける効果もあります。
ここに受験生は学ぶべき点があります。
オリンピックで頂点を目指すアスリートは、大切な成功法を口にしていることにお気づきでしょうか。
受験生がやる気を出すために思い描く将来像は、2種類です。
どちらにもやる気を出したり、集中力を発揮したりする効果があります。
どちらのほうが、より効果的でしょうか。
実は、オリンピックのプロのアスリートたちは、すでに答えを言っています。
大成功を収めている自分を想像するところです。
失敗している自分を想像してしまうと、本当にそうなります。
不安や心配で奮起する方法もありますが、長続きしません。
想像すればするほど、考え方が陰気になり、強い気力が出てきません。
長続きするのは、大成功を収めているところです。
想像すればするほど前向きになれ、体の内側から気力が湧いてきます。
ましてや受験は長期間にわたる戦いです。
長い期間、気力を持続させるためにも、やはり元気の出ることを想像するのが一番なのです。