太平洋戦争に連合艦隊司令長官として、有名な人物がいます。
山本五十六(やまもと・いそろく)です。
太平洋戦争では海軍の全体的な指揮を執り、真珠湾攻撃やミッドウェー海戦の作戦を実施しました。
大きな作戦を遂げた人物ですが、ではどうやって多くの部下を指導して動かしたのでしょうか。
彼の語録に、次のような言葉があります。
「やってみせ、言って聞かせて、させて見せ、褒めてやらねば、人は動かじ」
手本を見せれば、それを見た部下たちは自然と動き始めるということです。
彼は部下の指導の際、暴力で無理やり行動させたり、暴言を吐いたりすることはなかったといいます。
暴力や暴言で、人は動かせません。
この格言のように、人を動かすためには具体的な手本が必要です。
自ら手本を見せるという具体的な指導や褒めたりする優しさが、部下を感動させ、動かしました。
男は力が強いがゆえに、往々にして力で指導させようとします。
また、家庭内でも暴力を振るう夫までいるというから驚きです。
しかし、暴力や暴言を吐いたら男ではなく、ただの野獣です。
そこには、知性も品性も感じられません。
知性や品性が感じられる男こそ、かっこいい。
具体的な手本を見せる指導には、知性があり品性が感じられます。
それが、人を動かす方法なのです。