あえて名前をふせますが、政治家に硬い表情の人がいました。
硬い表情であり、口はいつも「へ」の字になっていました。
テレビ番組に出演していたとき「国民からなぜ笑わないんですか」という質問が出たほどでした。
「真面目な気持ちがあるため、いつの間にか自然と硬い表情になっているのだろう」と答えていました。
真剣になって考えているときに、表情が硬くなるというのはわかります。
国民のために真面目になっているのはわかりますが、まったく笑わないというのも不安にさせてしまいます。
まったく笑わない硬い表情であるゆえに、人間味に欠けてしまうからです。
その政治家は投票で落ちてしまいました。
当選した人にも、真面目な表情がありました。
しかし、違ったのは、ときおり見せる笑顔でした。
真面目な顔をしながらも、ときおり見せる無邪気な笑顔がありました。
硬い表情と、無邪気な笑顔の両方を持つ政治家でした。
その笑顔が「この人なら」と思わせました。
真面目な表情もいいですが、そればかりも堅苦しい。
無邪気な表情もいいですが、そればかりも頼りない。
かっこいい男性の表情は、どちらの表情があるのかというと、両方です。
普段はクールな表情であり、ときおり見せる無邪気な笑顔がたまらなくかっこいいのです。