「ホウレンソウ」を知っていますか。
食べるホウレンソウではありません。
「ホウレンソウ」とは、報告の「ホウ」、連絡の「レン」、相談の「ソウ」を合わせた言葉です。
社会に出て仕事をしている人なら、一度は聞いたことがあるはずの業界用語です。
特に上司からは「しっかりホウレンソウしろ」と1回は言われたことがあるはずです。
特に古いタイプのリーダーの中には「ホウレンソウをしろ」とばかり言うリーダーがいます。
「報告・連絡・相談」はたしかに大切なことですが「ホウレンソウしろ」とだけ言うのは上手な指示の仕方ではありません。
部下は、漠然とやらなければいけないのはわかっていても、どうやればいいのかという「具体的な方法」がわからないのです。
優れたリーダーは「ホウレンソウしろ」とは言いません。
代わりに、まずリーダーが手本となるホウレンソウをします。
まず自分が具体的に行動して、部下に見てもらい学んでもらうのです。
新人である部下であるほど、こうした「行動による具体例」は、なにより勉強になります。
私が初めて会社に入社したときには電話対応に慣れていないため、電話に出るたびに上司から注意されていました。
しかし、入社してしばらく経つと、先輩の電話対応を耳にする回数も増えてきます。
先輩の手本の電話応対は、方法のわからない私にはとてもよい勉強になります。
先輩の手本を、真似るだけですから、吸収しやすいのです。
優れたリーダーは、部下を育てるとき「~しろ」とは言いません。
自分が手本になり、部下に見て学んでもらうのです。