執筆者:水口貴博

時代の先を読む力をつける30の方法

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本音ほど、小さな声で語られる。

本音ほど、小さな声で語られる。 | 時代の先を読む力をつける30の方法

ある日、私は町内の祭りに参加して遊歩道を歩いていたときのことです。

ふと、ずいぶん長い行列ができている屋台を見つけました。

ほかの屋台はすいているのに、その1件だけ長蛇の列です。

気になって私も並んでいました。

並んで待っていたとき、ちょうど私の前で待っている人たちが、小さな声でなにやら話し始めました。

ひそひそ小声で話している内容でしたが、そばにいる私は会話の内容を耳にできました。

「最新機種の携帯だけど買って失敗した。見た目はかっこいいけど、使いにくいんだよね」

「ボタンを押してからの反応が思ったより遅くて、使うたびにいらいらする。機能は増えたけど、使わない機能ばかりだし」

「これなら古い機種のほうがましだ。お金を返してほしい」

小さな声だけあって、まさに本音でした。

おそらく最新機種のため、たくさんの機能を盛り込んだのでしょう。

盛り込んだ機能が多すぎたため全体的な動作が遅くなり、結果として使用者の不満を大きくさせているようでした。

商品を作っている側は、なかなかこれに気づきません。

商品を使っているユーザーだからこそ、感じる不満であり、本音です。

大きな声では言えないので、小さな声でひそひそ語られる会話は、往々にして本音が多いです。

デパートでショッピングしているときも、ひそひそ小声の声が聞こえてきます。

「使いにくいな」

「わかりにくいな」

「重いな」

これらもすべて本音です。

そういう小さな声ほど、しっかり聞いておく必要があります。

商品やサービスを提供する側は、消費者が求めているものは高機能・高性能だと思っています。

しかし、人々が本当に求めているのは、高機能・高性能ではなく、もっと別のことだったりします。

それは小声で語られる声を聞かなければいけません。

小さな声を聞いていれば、人々が本当に望んでいることが見えてきます。

高機能・高性能以外の要望が、見えてくるのです。

時代の先を読む力をつける方法(26)
  • 小さな声を、盗み聞きする。
「権力・お金・セックス」を求める人は、人生につまずきやすい。

時代の先を読む力をつける30の方法

  1. 時代の先を読み、生活の向上に結びつける。
  2. 今の状態を知ることなしに、未来の状態を正確に予想はできない。
  3. 自分に関係する分野は、狭く深く掘り下げる。
    自分に関係しない分野は、広く浅く学ぶ。
  4. マスコミのゴシップやスキャンダルは、完全に無視して問題ない。
  5. あらすじをまとめた記事を使って、素早く情報を収集する。
  6. 「週刊ダイジェスト」は、忙しいビジネスマンにもってこい。
  7. ブームは、急速に全国に広まった後、急速に忘れ去られる。
  8. 人気が出ている商品やサービスは、その時代を象徴している姿である。
  9. 電車の中で、時代の流れを予想する。
  10. 店の入り口付近こそ、時代の最先端が見える場所。
  11. ベストセラーは、現代社会のニーズが最も反映されている。
  12. 歴史は、人の感情が作り出している。
  13. わかりやすくなれば、ヒットしやすくなる。
  14. 子どもに投資することは、未来に投資すること。
  15. 子どもたちに異変があっても、今なら改善に間に合う。
  16. 都会の中をぶらぶらして、刺激に接する。
  17. 今まで見たこともないような商品や新しいサービスには、特に要チェック。
  18. マスコミの情報を、何でもうのみをしてはいけない。
  19. コマーシャルの時間は、時代を学ぶ時間になる。
  20. デパートのショーウインドーから、最新のファッションセンスを学ぶ。
  21. 高機能・高性能に走りすぎると、逆に衰退する。
  22. 今を一生懸命に生きることで、素晴らしい未来も出来上がる。
  23. 過去を学ぶと、先の展開が読めるようになる。
  24. 近い業種の「起承転結」は、参考にできる内容が多い。
  25. 高齢者ほど、時代の予想は的中しやすい。
  26. 本音ほど、小さな声で語られる。
  27. 「権力・お金・セックス」を求める人は、人生につまずきやすい。
  28. トップがしていることを見れば、未来の光景が目に浮かぶ。
  29. 土台があるものが生き残り、ないものが倒れて消える。
  30. 便利な道具は、意外な不便を生み出す。

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