執筆者:水口貴博

時代の先を読む力をつける30の方法

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わかりやすくなれば、ヒットしやすくなる。

わかりやすくなれば、ヒットしやすくなる。 | 時代の先を読む力をつける30の方法

過去の歴史を振り返ると、時代の先を読みやすいヒントがあります。

いい例として挙げれば、十返舎一九という人が書いた『東海道中膝栗毛とうかいどうちゅうひざくりげ』という旅物語です。

弥次郎兵衛やじろべえと喜多八の2人が、東海道に沿って江戸から始まり、伊勢神宮・京都・大阪を旅する珍道中記です。

もちろん旅は平坦へいたんではありません。

旅の途中で起こるトラブルを、冗談や狂歌を交えて楽しめる内容に仕上がっています。

当時はほかにも文学作品があった中で「東海道中膝栗毛」が群を抜いて、大ヒットしました。

理由は文体にあります。

実は、当時の作品としては珍しく「口語体で書かれている文学」でした。

文学作品は、文語体が一般的です。

硬い表現でわかりにくくて読みにくいため、なかなか人々に受け入れられませんでした。

しかし「東海道中膝栗毛」が文学を口語体で表現したことで読みやすくなり、多くの人々に受け入れられました。

「これは読みやすい。面白いな」と感じたから、多くの人に受け入れられました。

どんなにいいものも、まず読んでもらわなければ始まりません。

おそらく十返舎一九は、わかりやすい口語体で書けば人気が出ることを、予想していたのでしょう。

この歴史から読み取れるポイントは「わかりやすいものはヒットしやすい」ということです。

わかりやすいことのメリットは子どもや老人も対象に含まれ、売れる幅が広がります。

これは過去に限った話ではなく、現代でもまったく通用する話です。

商品もサービスも、人が使います。

人が使いますから、人に受け入れられやすい形にすることで、よりヒットしやすくなります。

これからの時代も、よりわかりやすいものが生き残ることでしょう。

時代の先を読む力をつける方法(13)
  • 人々にとってわかりやすいように、工夫する。
子どもに投資することは、未来に投資すること。

時代の先を読む力をつける30の方法

  1. 時代の先を読み、生活の向上に結びつける。
  2. 今の状態を知ることなしに、未来の状態を正確に予想はできない。
  3. 自分に関係する分野は、狭く深く掘り下げる。
    自分に関係しない分野は、広く浅く学ぶ。
  4. マスコミのゴシップやスキャンダルは、完全に無視して問題ない。
  5. あらすじをまとめた記事を使って、素早く情報を収集する。
  6. 「週刊ダイジェスト」は、忙しいビジネスマンにもってこい。
  7. ブームは、急速に全国に広まった後、急速に忘れ去られる。
  8. 人気が出ている商品やサービスは、その時代を象徴している姿である。
  9. 電車の中で、時代の流れを予想する。
  10. 店の入り口付近こそ、時代の最先端が見える場所。
  11. ベストセラーは、現代社会のニーズが最も反映されている。
  12. 歴史は、人の感情が作り出している。
  13. わかりやすくなれば、ヒットしやすくなる。
  14. 子どもに投資することは、未来に投資すること。
  15. 子どもたちに異変があっても、今なら改善に間に合う。
  16. 都会の中をぶらぶらして、刺激に接する。
  17. 今まで見たこともないような商品や新しいサービスには、特に要チェック。
  18. マスコミの情報を、何でもうのみをしてはいけない。
  19. コマーシャルの時間は、時代を学ぶ時間になる。
  20. デパートのショーウインドーから、最新のファッションセンスを学ぶ。
  21. 高機能・高性能に走りすぎると、逆に衰退する。
  22. 今を一生懸命に生きることで、素晴らしい未来も出来上がる。
  23. 過去を学ぶと、先の展開が読めるようになる。
  24. 近い業種の「起承転結」は、参考にできる内容が多い。
  25. 高齢者ほど、時代の予想は的中しやすい。
  26. 本音ほど、小さな声で語られる。
  27. 「権力・お金・セックス」を求める人は、人生につまずきやすい。
  28. トップがしていることを見れば、未来の光景が目に浮かぶ。
  29. 土台があるものが生き残り、ないものが倒れて消える。
  30. 便利な道具は、意外な不便を生み出す。

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