会話テクニックの本には「相槌をたくさん打ちましょう」と書いているものがあります。
たしかに相槌は会話を理解している合図になります。
会話の潤滑油になり、話も弾みやすくなるでしょう。
しかし、相槌の効用をうのみにして、たくさん打つ人がいます。
人の話を1つ聞くたびに「うん。うん。うん」と何度もうなずきます。
深く同意しているのはわかります。
しかし、何度も相槌を打っていると、適当に話を聞いている印象になります。
そのうえ、首も疲れます。
場合によっては、侮辱しているのではないかとさえ映ることでしょう。
相槌は、適度さが重要です。
無駄な動きをしないのが、大物です。
大物は、相槌を「1回だけ」打ちます。
話を聞いて、ゆっくり「うん」と一度だけ相槌をつきます。
「話を理解したよ。納得した」という合図も、無駄な動きはせず、1回だけでいいのです。