段取り上手は、2つの力があります。
まず「(1)まとめる力」は、面倒な作業のときに必要不可欠な知恵です。
苦手なこと、大変なことは、1つにまとめようとします。
荷物を運ぶときに、どうせ運ぶなら、1つにまとめ、1回で済ませようとします。
体力も時間も節約できるからです。
引っ越しの準備を、想像しましょう。
たくさんの小物を、一つ一つ運ぶのでは手間がかかりますよね。
しかし、大きな段ボール1箱にまとめてしまえば、運ぶのも一度で済みます。
このように段取り上手は「まとめる力」があります。
さて、もう1つのポイントは「(2)分ける力」です。
段取り上手が何でもかんでもまとめることかというと、そうではありません。
自分が好きなことに関しては、あえて分けて、手間を作るのです。
好きなことは、1回で済ませるのではなく、あえて小分けにして、手間を作りたくなります。
たとえば、好きな人とのデートです。
好きな人とのデートは、1回のデートでまとめるようなことはしませんし、したくありません。
好きだからこそ、あえて小さく分けて、回数を増やしたくなります。
「今回は、ディズニーランドに行こう」
「次に会うときには、映画を見に行こう」
「次に会うときには泳ぎに行こう」
あえて、楽しみを小分けにします。
好きな人とは、何度も会いたいし、手間をかけたくなります。
接触回数を増やしたくなります。
また手間をかければかけるほど、愛情は相手に伝わります。
頻繁に会うことで、お互いの心の距離は次第に近づき、恋も楽しめます。
これが、段取りです。
好きな人との関係は「まとめる」のではなく「分けたくなる」のです。
「まとめる力」と「分ける力」を、上手に身につけましょう。