電話を通してお願いをするのは、なかなか難しい課題です。
電話をかけて「これをお願いしたいのですが」と言われても、断られるケースが少なくありません。
相手が見えないからです。
見ることも、見せることも、触れることもできません。
お願いをするときには、頭を下げるものですが、電話では見えませんから頭の下げようがありません。
困った表情で頭を下げれば、Noとも言いにくいですが、残念ながら電話では何も見えません。
電話を通してするお願いは、最も通りにくいのです。
こうしたとき、どうすればいいのでしょうか。
実は、こんなときもコツがあります。
まず、お礼から話し始めればいいのです。
以前に受けたお世話の感謝をしてから、会話を始めます。
「ありがとうございます」という感謝を加えた会話は、必ず印象がよくなります。
言葉しか伝えられない電話では、感謝を伝えることで機嫌をよくしてもらうのです。
「いつもお世話になっております」
「先日はどうもありがとうございました」
「先日の打ち合わせではお世話になりました」
感謝をされると、まず電話を気持ちよく始めることができます。
笑顔を見ることはできませんが、言葉でイメージを伝えることならできます。
相手に少しでも気分よくなってもらってから、自分の話をすれば、前向きに聞いてもらいやすくなるのです。