「あなたが今、新しくトライしたいことをあげてください」
このように言えば、誰でも、1つや2つ、口にします。
あなたも一緒に考えてみましょう。
(考える時間……)
では、さらに質問です。
「実際に実現に向けて行動してください」
人間とは面白いもので、十中八九、次のような言葉が返ってくるでしょう。
「わかっているけれど、時間がない」
「お金がないんだ」
「なかなか、いいタイミングがないんだ」
「恥ずかしい……」
ほとんどの人が、こうした質問に素晴らしい言い訳を返します。
どうでしょうか。
あなたも、おそらくどきっとしたはずです。
これは何を意味しているのかというと、アクセルとブレーキを一緒に踏んでいるということです。
できれば今からトライしたいことはあるけど、それをストップさせる自分がいます。
「自分はブレーキなど踏んでいない」という人に限って「でも」という言い訳が返ってきます。
「行動する理由」より「行動しない理由」を先に見つけてしまいます。
やりたいことはあっても、その気持ちを止めてしまう、もう1人の自分がいます。
しかし、本当に今すぐやってしまうのです。
まだ行動をしていないことを頭で考えることは、妄想です。
ほとんどの場合、実際以上に大きく考えています。
行動すれば、思っているほど大したことがないと気づきます。
それは車を運転する前から、事故のことばかりを考えている状態です。
たしかに安全は大切です。
しかし「安全」ばかりを考えすぎていては、一生、車は運転できなくなります。
免許があれば、怖がらず、まず運転します。
運転すればするほど、運転技術が上達するため、事故も起きにくくなります。
「危ない」と思ったときは、ブレーキを踏めばいいのです。
それからでも間に合います。
まず、ブレーキを踏むのを、やめることです。
ほとんどの人が、安全をあまりに考えすぎていて、ブレーキを踏みすぎています。