「光の三原色」という言葉を聞いたことがありますか。
赤、青、緑の光を組み合わせれば、すべての色の光を作り出すことができる法則です。
たとえば、赤の光と青の光を混ぜると、紫の光になります。
緑の光と青の光を混ぜると、水色の光になります。
赤の光と、緑の光を混ぜると、黄色の光になります。
組み合わさってできた色同士を、さらに混ぜてしまいます。
すべての光を混ぜると最終的に何色になるのでしょうか。
なんと「白の光」になってしまいます。
テレビは、光の三原色を応用して、色鮮やかな映像を映し出しています。
テレビを間近で見ると、赤青緑という光の集まりであることがわかります。
この光の三原色の組み合わせによって、さまざまな光を放ち、映像を映し出しています。
さて、ここからが本題です。
この光の三原色は、テレビの話だけではありません。
実はあなたの話にも、通じることです。
あなたが新しい人と出会うとき「こんな人がいるのか」と驚きます。
実際に口に出して言わなくても、心の中で小さな驚きがありますよね。
驚きの度合いに大小はあれ、出会うたびに自分に新しい色が加わり、視野が広がっているのです。
新しい人と出会って、自分の見方が変わり、心が広くなります。
生まれたばかりのあなたは、いわば「透明色」です。
何も色がついていない状態です。
生まれて、まずお父さんとお母さんという人と、出会います。
お父さんは青。
お母さんは赤。
残りの「緑」は「縁」です。
おや、不思議です。
「緑(みどり)」という漢字は「縁」という漢字と、見間違えるほど、そっくりではありませんか。
両親から、青と赤を吸収します。
残りの緑(みどり)は、外の世界で取り入れます。
「縁」を「緑(みどり)」に変えます。
友人、恩師、上司など、人生でたくさんの人たちと「縁」によって出会い、それが「緑」へと変わります。
緑が加わったとき、あなたは初めて「赤、青、緑」という光の三原色が揃います。
その光の三原色を基本として、すべての色を放ち、あるいはさらに取り入れていきます。
青、赤、緑、黄色、紫、紺、水色など、たくさんの色と出会い、さらにあなたの中に取り込まれます。
生まれたばかりの透明色だったあなたは、たくさんの色と出会います。
光の三原色のように、すべての光が混ざると、なんと白になってしまうのです。
心が白い人は、何にも知らない純真な人のことではありません。
すべてを包括して、すべてを受け入れることができる人のことをいうのです。
白のように、すべてを受け入れている状態です。
白は、すべての色の集合体です。
光の究極の姿がそうであるように、人の究極の姿も、そうなのです。
白の光のように、あなたも人生においてたくさんの人と出会って、たくさんの色を取り入れることが大切です。
あなたの心を、完璧なまでの白へと導くのです。