失敗する人のパターンは、いつも「ハイリスク・ハイリターン」です。
リスクの大きいことをして、大きなことを得ようとします。
元手がかかることをして、高い利益を得ようとします。
「ハイリターン」というのはいいのですが、元手がかかるというところが問題です。
うまくいけばいいのですが、うまくいかなかったときは大変です。
金銭的なダメージのみならず、かかった時間まで捨てることになります。
これを「ギャンブル」といいます。
ギャンブルは「ハイリスク・ハイリターン」です。
「何も考えずにハイリスクに挑戦することがかっこいい」と思っています。
宣伝する人も「大きな賭けをする人は、人としてかっこいい」という甘い言葉で、人を誘います。
引っかかった人が、ハイリスクの勝負をして、大きな失敗をしてしまいます。
たしかに勝負をするべき場面は、人生ではあるものです。
しかし、本当に大切な場面に限った話です。
いつも「ハイリスク・ハイリターン」では、得られることより失うことのほうが多くなるのは、冷静になればわかることです。
成功する人は、少し違います。
「ローリスク・ハイリターン」を心がけます。
経営のうまい社長は、元手がかからず利益率の高い仕事をします。
元手がかからなければ、それだけ始めやすく、もし失敗しても取り返しがつきます。
たとえば、リサイクルショップを経営する会社では、いらなくなった物品を買い取るのではなく、ごみ箱から拾ってきます。
ごみ箱に落ちているものを拾うなら、元手は一切かかりません。
それをきれいに磨いて店頭に出し、見事に売れれば、無から有を生み出したことになります。
元手がかからず、利益率が高いのです。
出ていくお金を少なくして、入ってくるお金を増やしていく人が、お金持ちになれる人です。