花のタネは生まれたその瞬間から、将来なるべきであろう姿があらかじめ決められています。
バラのタネからは、将来バラの花が咲くことがあらかじめ決められています。
ヒマワリのタネからは、将来ヒマワリの花が咲くことがあらかじめ決められています。
もともとある性質を変えることはできません。
バラのタネからヒマワリの花が咲くことはあり得ません。
ヒマワリのタネからバラの花が咲くこともあり得ません。
これが「宿命」です。
宿る命です。
花は、本来の自分に従って、ありのままの自分を最大限に発揮しようとします。
宿命を生かした生き方は、本当の自分ですから、美しく輝いています。
花のタネと同じように、人間にも、生まれた瞬間から与えられている性質があります。
「性別、身長、性格、家族構成」などです。
これらは生まれた瞬間から、決められています。
後から変えることはできません。
変えようとするのではなく、それに従った生き方をしようとすればいいのです。
本来の自分を見つけて、最大限に発揮すれば、才能になります。
花のように自然に美しい生き方ができます。
しかし、植物は間違えませんが、人間は間違えるのです。
欲が働いているからです。
「かっこよくなりたい」
「お金持ちになりたい」
「私はきれいになりたい」
人間は、本来の自分を無視して、自分ではない自分になろうとします。
しかし、絶対に自分は自分以外にはなれないのです。
バラがヒマワリに憧れ、似せたり真似たりすることはできても、本物のヒマワリになってしまうことはあり得ません。
バラは本来の自分を見失わず、ありのままの自分を十分に生かして生きようとするから美しいのです。
人間も、花に見習わなければならない。
本当の生き方をするために、必要です。
美しい生き方をするためには、人間もまず欲を捨て、本来の自分どおりの生き方が必要なのです。