「頭がよさそうに見られたい」
誰でも必ず一度は考えたことのあるテーマでしょう。
意外なことと思われるかもしれませんが、昔から私には重要なテーマでした。
自分の頭の悪さがコンプレックスで「どうしたら頭がよさそうに見られるか」ということについては、人一倍よく考えていました。
これだけたくさんの文章を書くのだから頭がいいに違いないと思われている人も多いようですが、とんでもありません。
これでも私は、高卒なのです。
一応、高校卒業後、アメリカに留学した経験がありますが、卒業せずに中退しています。
語学学校に通った後、日本でいう短大にあたる学校へと転入します。
しかし、英語を通した勉強がなかなか思うように進みません。
つたない英語力の私に、高度な内容の宿題やテストが容赦なく降り注ぎます。
日本の大学は入学するまでが大変であり、大学卒業は比較的楽だといいます。
一方、アメリカの大学は、入学は簡単であり、大変なのは卒業するまでの道のりといいます。
たしかに私が学校へ入学するときも、紙切れ一枚の用紙を書いて提出のみで、あっさり入学できてしまいました。
しかし、地獄はそれからでした。
噂のとおり、卒業までの道のりは想像を絶する大変さでした。
たとえ、日本語でもできないような難しい論文を書いたり、教科書の山を読破したりしなければなりません。
不可能に近い勉強に挫折してしまうことになり、大学を後にします。
最終学歴としては、高卒になります。
いまや大卒は当然であり、高卒はよほどの事情がある人のみになりました。
それだけ大変珍しく「日本人は勤勉」と言われるだけあって、賢い人が多いということです。
私は、学歴は劣っているからせめて見かけだけでも頭がよさそうに見せようと、普段から考えています。
たくさんの本を読んだり、たくさんの文章を書いたりしているのは、自分の学歴を補うためということもあります。
コンプレックスをバネにすることは、昔からよく言われますが、たしかにそのパワーは大きいものです。
今回の「頭がよさそうに見せるコツ」については、私が実行していたことです。
「内面」ではなく「外見」に焦点を合わせてお話をします。