どんなに頭の良い人でも、それを保有しているだけでは意味がありません。
頭の良い人は、自分の今まで蓄えてきた知識や知恵を発揮できる人です。
表現できる人であり、伝えることができる人です。
たくさんの本を読んでも、それを役立てていなければ、読んでいないも同然です。
せっかく苦労してとった資格も、役立てなければ、宝の持ち腐れです。
今まで積んできた経験も、生かさなければ、意味がありません。
人の賢さ、頭のよさは「保有」しているときではなく「発揮」しているときに、輝くのです。
発揮したときに、初めて他人に伝わり「賢い、頭がいい」と思われるようになるのです。
そのために、必ずしもたくさんの知識を身につけなければならないと言うわけではない。
たくさん身につける力より、たくさん発揮できる力をつけなければ、将来いくら頑張っても評価されない人間になります。
苦労だけして、報われない人ということです。
出力できる人間にならなければ、あなたの賢さや頭のよさも伝わるわけがないのです。
伝記に登場する偉人たちは、みな発揮をした人ばかりです。
新しい発明や人助けや開発など、自分の持てる知恵と体力をすべて発揮して、世界的に大きな影響を与えたから偉人になれたのです。
偉人とは大げさですが、世の中の活動はすべて発揮してこそ、成就するものばかりです。
ミュージシャン、画家、作家、サラリーマン、経営者、弁護士、漁師、クリエイターなど「仕事をする=発揮する」ということです。
発揮する力が強い人ほど、仕事ができる人になれます。
知っているだけでは、意味がないのです。
何も生産されないからです。
学生時代に身につけることは、社会に出てから発揮できる力を身につけるということです。
学力であり、知恵であり、ノウハウです。
そうしたことを発揮して、初めて評価され、素晴らしいと言ってもらえるようになります。
私がいくらたくさんのコツを知っていても、それを発揮しなければ、意味がありません。
作品を発表する「発揮」をしてこそ「水口貴博はこんなことができる、こういうことを知っている」ことが人に伝わります。
評価されたり、感謝されたりするのです。
発揮してこそです。
勉強するのはいいのですが、保有しているだけではいけない。
人のために活用し、自分のために役立て、発揮するという「保有と発揮」がセットになり、初めて活動の生産性が生まれるのです。