時間の節約を心がけるうえで、気をつけたいことがあります。
気合を入れて頑張ったり、根性でスピードを出したりしないことです。
もちろん効果がゼロというわけではありません。
気合や根性など強い精神力を発揮すれば、いつもより早く仕事が完了して、時間の節約につながるでしょう。
自分にむちを打って気持ちを奮い立たせることで、普段以上の速さが生まれ、結果として時間の節約が可能になるのは事実です。
しかし、こうしたことは結局のところ「精神論」です。
精神論で行う時間の節約は、長続きしません。
効果は得られても、一時的です。
精神論は「意志の強さ」に頼るところが大きいからです。
努力や根性、やる気やモチベーション。
精神論は、毎回気持ちを奮い立たせないといけないため、非常に疲れます。
人間ですから、時には元気がないときもあれば、やる気が出ないときもあります。
意志の力を必要とするのは、一時的にうまくいっても、長続きしません。
精神力は有限です。
意志が続いているうちはうまくいきますが、人間ですから、いつかどこかで精神力が限界を迎えます。
精神力を使い果たして心がぽきっと折れたら、そこで終了です。
一過性の効果で終わってしまうのです。
時間の節約をするなら、精神論ではなく、方法論で取り組むことです。
方法論は、意志の力を必要としません。
元気がなかったり、やる気が出なかったりしても、効果が得られます。
気合も根性もゼロでいい。
方法論は、取り組みが容易です。
一度仕組みや環境を整えれば、後は自動的に時間が節約されていきます。
意志の力がなくても、勝手に時間を節約できるので、これほど楽なことはありません。
人間は基本的に怠け者ですから、怠け者らしく、意志の力を必要としない状態とするのが理想的です。
時間を節約するうえで大事な前提なので、このことをしっかり頭に入れてください。
時間の節約は、精神論ではなく方法論によって実現させることが、成功の秘訣なのです。