精神論とは何か。
強い精神力を持って成し遂げようとする考え方のことをいいます。
ときどき精神論で仕事に取り組む人がいます。
「頑張ります!」
「一生懸命やります!」
「全力を尽くします!」
方法を考えず、とにかく気合と根性で仕事を成し遂げようとします。
気合が入って気力に燃えている姿は素晴らしいのですが、注意が必要です。
精神論は現実的でないところがあるためです。
精神論で仕事に取り組む人は、思うように成果を出せないことが増えるでしょう。
小さな仕事なら何とかなっても、大きな仕事や難しい仕事となると通用しない場面が増えるはずです。
無計画で非効率な取り組み方となる傾向があるため、ミスが増えたり仕事に余計な時間がかかったりするでしょう。
精神論は長時間労働になりやすく、肉体的にも精神的にも疲弊することが増えます。
気合や根性にも限界があり、気力が尽きたら燃え尽きることになります。
もしくは心がぽきっと折れてしまい、メンタルに不調を来す可能性もあります。
根性や気合だけで仕事がうまくいくなら誰も苦労しません。
精神力だけでは太刀打ちできない仕事もあります。
精神論では思うように成果を出せず、結果として出世も難しくなるのです。
精神論は、出世の落とし穴です。
仕事で大切なのは「方法論」です。
仕事は、気合や根性で取り組むことではなく、方法で取り組むことです。
大きな仕事は、気合や根性で取り組むのではなく、きちんと段取りや方法を考えたうえで取り組みます。
トラブルが起こったときも、気合や根性で何とかするのではありません。
原因を見つけ出し、正しい解決策・改善策を見いだすことで、対処していきましょう。
数学は解法を使ったほうがスムーズに解けるように、仕事も方法を使ったほうがスムーズに対処できます。
どんな仕事であっても「方法を持って取り組む姿勢」を身につけてください。
普通の仕事はもちろんのこと、大きな仕事・難しい仕事のときも方法が大切です。
「方法論=現実的な対応」です。
方法論で取り組むと、仕事が計画的・効率的になって、スムーズな対処ができるでしょう。
マニュアルを作成しやすくなるメリットもあるため、人に伝えることも容易となります。
方法論は、出世に続く階段です。