誰のお世話にもなっていないという人はいません。
誰のお世話にもなっていないなら、すでにこの世にはいません。
あなたが今ここにいるのは、たくさんの人のお世話になったおかげです。
悪い流れになっているときは、不運・不幸・トラブルばかりに気を取られ、お世話になっている人のことを忘れています。
いま一度、お世話になっている人を思い出してください。
家族、友人、恋人、職場の人たち、近所の人たち。
じっくり振り返ってみると、いろいろな人から多くの支援を受け、助けてもらっていることに気づかされるはずです。
優しい言葉をかけてもらったり、熱心な指導をしていただいたり、時には金銭的な援助をいただいたりなどなど。
お世話になっている人を思い出せば、いかに自分が恵まれているか気づかされます。
「ありがたい」「恵まれている」「自分は幸せ者だ」と思わずにはいられなくなり、感謝の気持ちが湧いてきます。
思い出したいのは「今お世話になっている人」だけではありません。
「昔お世話になった人」も思い出してください。
昔お世話になったものの、今は疎遠になっている人がいるのではないでしょうか。
昔一緒に遊んでいた友人、昔通っていた学校の先生、昔勤めていた職場の上司。
振り返ってみると、たくさんの人の顔が浮かんでくるでしょう。
今の自分がいるのは、昔お世話になった人のおかげでもあります。
人生の要所要所で良い出会いに恵まれ、良い影響をいただいたり、良い方向に導いてもらえたりしたでしょう。
今は疎遠になっていたとしても、当時お世話になったのは事実です。
昔お世話になった人も思い出せば「あのときは本当にお世話になりました」と感謝の念が生まれます。
しみじみとしてきて、頭が下がる思いになるのです。
連絡先を知っていれば、久しぶりに連絡を取ってみるのも一案です。
感謝を伝えるだけでも連絡する意味はあります。
「お久しぶりです」の一言から、再び関係が復活するかもしれません。
感謝の気持ちには、悪い流れを断ち切る力があります。
お世話になっている人を思い出せば、悪い流れから良い流れに変わっていくのです。