人間には2通りの人しかいません。
「偶然を待つ人」と「偶然を作る人」です。
偶然とは、何の因果関係もなく、予期しないことが起こることをいいます。
意図的に偶然を作ることはできないと思っているなら誤解です。
偶然をコントロールできないと思っている人は多いのですが、不可能というわけではありません。
あるシンプルな方法を心がけるだけで、工夫をすれば作り出すことが可能になります。
それは「見当をつけて量をこなす」です。
たとえば、芸能界に興味があって、芸能事務所にスカウトされたい人がいるとします。
きちんと外見を整えた上で、スカウトされやすいスポットを毎日歩いていれば、声がかかる確率を上げることができます。
じっとしたままでは何も変わりませんが、見当をつけて量をこなしていれば、あるとき偶然当たりに恵まれます。
これはほかのことにも言える話です。
評価の高い本を中心にたくさん読んでいれば、偶然、人生を変える良書と出会える確率が上がります。
魅力的な人が集まる交流会にたくさん出席していけば、偶然、運命の人と出会える可能性が上がります。
見込み客に絞って営業をかけていけば、偶然、大きな受注を獲得できる可能性が上がります。
評判の良いレストランにたくさん足を運んでいれば、偶然、人生最高のレストランと出会う確率が上がります。
課題に集中しながらアイデアをたくさん出していけば、偶然、名案を思いつく可能性が上がります。
これが「偶然を作る」ということです。
魚釣りでは、だいたいの見当をつけてから始めますが、これは普段の生活にもいえること。
だいたいの見当をつけてから始めれば、偶然に恵まれる確率がアップします。
実にシンプルな話です。
100発100中は難しいですが、100発1中なら希望の光が見えてくるでしょう。
やみくもに量をこなすのではなく、見当をつけて量をこなしていけば、それだけ当たりやすくなるのです。
あなたは偶然を待つ人ですか。
それとも偶然を作る人ですか。
素晴らしい人生にしたいなら「偶然を待つ人」ではなく「偶然を作る人」になりましょう。
100発100中を狙うからうまくいかないのであって、100発の1つを当てる程度なら可能性は十分あります。
見当をつけて量をこなしていけば、おのずと偶然が作られていくのです。