誰かにお世話になったときは、お礼です。
そのときお礼を言うのは当然ですが、後日会ったときもお礼を言うのがマナーです。
「先日はお世話になりました」「この前はありがとうございました」という一言があるだけで、人間関係は向上します。
ところが、お礼を言ったかどうか、はっきり覚えていないときはありませんか。
すでにお礼を言ったような気がしつつも、まだ言っていないような気もするときがあるものです。
相手に「私はお礼を言いましたか」と聞くわけにもいきません。
記憶が曖昧で「この前のお礼をきちんと言ったかな」となることがあるものです。
そんなときに心がけるのは1つだけです。
念のためお礼を言っておくのが無難です。
相手から「2回目のお礼ですよ」「この前も聞きましたよ」と突っ込まれたら、それはそれでいいのです。
お礼を言いすぎて失礼になることはありません。
ちょっと笑われるかもしれませんが、悪印象になることはありません。
重ね重ねのお礼になって、感謝の気持ちがいっそう伝わるでしょう。
「丁寧な人だな」「律義だな」と好印象になること少なくありません。
話のきっかけにもなって、そこから話題が広がっていくこともあるはずです。
注意したいのは逆パターンです。
「すでにお礼を言ったような気がする」と油断して、実際はまだお礼を言っていないと悪印象です。
「お礼の一言がない」「社会マナーを知らないのだろうか」となり、失礼に映ることがあります。
悪気はないのに、いつの間にか悪く思われてしまいかねません。
小さな手間をけちって、人間関係にひびが入るのはもったいないことです。
お礼を言うだけですから、手間も労力もほとんどかかりません。
人は、ど忘れをする生き物です。
年齢を重ねるにつれて記憶力が衰えていくのは自然なこと。
お礼には人を結びつける力があります。
お礼を言ったかどうか迷うことがあれば、念のためお礼を言っておくようにしましょう。
年齢を重ねるにつれて意識したい習慣です。