ネットショッピングが一般的になった今「送料無料」という表記を目にすることが増えました。
最初から送料が無料に設定されていることもあれば、購入価格が一定額に達すると、送料が無料になることもあります。
送料にお金をかけたくない人にとっては嬉しいサービスですね。
ところが、送料無料にまつわる、よくある誤解があります。
送料無料を「最初からまったく送料がかかっていない」と思う人がいます。
これは違うのです。
「送料無料」は、最初からゼロというわけではありません。
多くの場合、販売者側が送料を負担しています。
ゼロに思えるのは誤解であって、実際はきちんと送料がかかっていて、販売者側が負担しているおかげです。
配送にかかる労働コストについても忘れてはなりません。
「無料」という言葉に軽いイメージがあるためか「配送=小さくて簡単な仕事」と思っている人がいます。
これについても大きな誤解です。
商品の配送は、インターネットの通信とは違い、労働コストが伴います。
物理的な物を運ぶので、大きな手間暇がかかる上、連携も必要です。
特に時間指定や壊れやすいものの配送は、神経を使います。
悪天候であっても配送を止めるわけにはいきません。
雨の日も雪の日も台風の日も、できるだけ配送に遅れが生じないよう徹底した努力が行われています。
配送は、簡単どころか大変な仕事です。
送料無料だからといって、配送を軽視しないことです。
送料無料は、多くの人の支えによって初めて実現されるサービスです。
買い物で送料が無料になる場面があれば、少しでいいので、そこにかかるコストをイメージしてください。
配送に携わる多くの方々にも感謝しましょう。
玄関のチャイムが鳴ってドアを開けたら、配送員の方に「ありがとうございます」とお礼を伝えましょう。
トラック配送の人や倉庫で運搬を行う人など、直接会うことのない人たちには、心の中で感謝の念を送ることです。
送料が無料になる事情を知れば、配送に携わる人たちには感謝の気持ちで頭が上がらないのです。