手書きのはがきを受け取ったとき、じっくり見るのはどこでしょうか。
やはり裏面のメッセージではないでしょうか。
裏面にはメッセージが書かれています。
手書きの字には心が感じられます。
生々しい手書きの文字を見ると、相手の心が伝わってきますね。
短いメッセージでも読み応えがあります。
時には絵が描かれていることもあるでしょう。
なかなか上手に絵が描かれていて、感心することもあるに違いありません。
大切な人からの手紙であれば何度も繰り返し読むでしょう。
もちろん裏面をじっくり見るのもいいですが、ほかにもじっくり見ておきたいところがあります。
ぜひ表面にも目を向けてください。
はがきは裏面に集中する一方で、表面が見過ごされがちです。
はがきの表面は、相手の住所氏名を書くところです。
あなたの住所氏名が手書きで書かれているでしょう。
プリンターによる印字のときもありますが、裏面が手書きなら、表面も手書きというパターンが多いはずです。
こうしたところにも目を向け、ありがたく感じることが大切です。
思い出してください。
あなたがはがきで相手の住所氏名を書くとき、いろいろな思いを巡らせるでしょう。
住所を書くときは「行ったことがないなあ。どんなところなのだろう?」と考えるでしょう。
名前を書くときは、相手の顔を浮かべることでしょう。
字を間違えないよう漢字を確認したり、一字ずつゆっくり丁寧に書いたりするはずです。
あなたがそうであるように、相手もそうです。
相手もあなたの住所を書くとき「行ったことがないなあ。どんなところなのだろう?」と考えたでしょう。
あなたの顔を浮かべながら、あなたの氏名を一字ずつゆっくり丁寧に書いたことでしょう。
字を間違えないよう漢字を確認したり、一字ずつゆっくり丁寧に書いたりしたに違いありません。
だからありがたいのです。
丁寧な字で書かれていれば、なおさらです。
もうひとつ忘れてならないのは、時間と労力です。
相手の住所氏名を書くだけでも、時間と労力がかかります。
たった1、2分かもしれませんが、住所氏名は間違ってはいけないところなので、慎重な書き方になるはずです。
相手は、神経を使いながら時間と労力をかけてあなたの住所氏名を書きました。
ますますありがたいことです。
手書きのはがきは、裏面だけでなく、表面も味わってください。
「私の住所氏名を丁寧に書いてくれた。ありがたい。時間と労力をかけて書いてくれた。ますますありがたい」
表面にも、相手の心が反映されているのです。