人生を無限だと思わないことです。
私たちは、いつか死ぬことを知識として知っていても、どこか信じられない感覚があります。
リアルに感じられず、ファンタジーのように感じることが多い。
特に若いころは、時間も健康も可能性もあって、人生は無限にあるような気がします。
未来へ向かう道が無限に続いているように思えるでしょう。
しかしそれは錯覚です。
人生を変えたいなら、人生は有限であることを自覚することが大切です。
普通に知っているだけでは不十分です。
きちんと自覚して、身に染みるほど痛感することです。
人生が有限であることを知っている人は多いのですが、自覚している人は少ない。
人生は有限であることをきちんと自覚するだけで、人生は変わります。
どうすれば人生は有限であることを自覚できるのか。
大切な人が危篤のとき、ぜひ駆けつけてください。
臨終をみとる機会があれば、ぜひ立ち会ってください。
葬儀に出席する機会があれば、ぜひ参加してください。
願わくは、お骨を火葬するところまで立ち会うといいでしょう。
臨終も葬儀もしめやかな雰囲気があって明るいものではありませんが、だからといって不参加はもったいないことです。
人生は有限であることを自覚するには貴重な機会です。
「ああ、人が本当に死を迎えるのか」「人生は有限なのだ」と自覚する機会になります。
大事な人を亡くしたら「命をかけて命の大切さを教えてくれた」と考えてください。
がつんと頭を殴られたような衝撃を受けるはずです。
夢から覚めたような感覚を覚え「人生=有限」であることを痛感するでしょう。
精神的ショックを受けますが、人生に必要な精神的ショックです。
自分の人生をもっと真剣に考えるようになります。
やりたいことをやろうと思うようになります。
好きなことをして生きていこうと思うに違いありません。
ビジネスもプライベートも、できるだけ前倒しを心がけたくなるはずです。
人の悪口を言っている暇などありません。
心の底から「人生は有限である」と自覚すると、人生観が変わります。
そして、生き方が変わるのです。