仕事には「納期」がつきものです。
仕事に取りかかるものの、思うように進まず、進捗に遅れが生じることがあります。
「このままでは納期に間に合いそうにない」と思う瞬間があるもの。
間に合わないのが確実なら迷わず連絡を入れるのですが、難しいのが微妙なラインのときです。
仕事のペースを見ていると「ちょっと危ない。間に合わないかもしれない」と感じることがあるものです。
間に合う・間に合わないの境界線上のときは、なかなか判断が難しくて悩まされます。
納期に間に合いそうにないと思ったときが、運命の分かれ道です。
よくあるのが「納期直前に連絡を入れる」というパターンです。
奇跡の挽回を信じたい気持ちもあるのでしょう。
間に合うかもしれないと思ってぎりぎりまで様子を見るものの、一向にスピードアップがうまくいかない。
遅れを取り戻せず、最終的に「やっぱり間に合わない」ということになり、納期直前に連絡を入れるのです。
これはよくありません。
発注者をパニックにさせます。
発注者は納期に合わせてスケジュールを立てています。
スケジュールは綿密になっていて、1つがずれると後に続くスケジュールにも影響が及びます。
納期に間に合わないのはただでさえ迷惑をかけますが、直前になって連絡を入れるとさらに迷惑をかけることになります。
発注者は「仕方ないですね」と受け入れてくれるかもしれませんが、本当のところはわかりません。
言葉をうのみにしないことです。
少なくとも心証としてよくありません。
「どうして直前になって連絡を入れるのだろう。こちらの都合も考えてほしい」
表向きは平静を装っていても、不満を覚えているに違いありません。
納期に間に合いそうになければ、わかった時点で連絡を入れることです。
しばらく様子を見たい気持ちもあるかもしれませんが、油断は禁物です。
「余裕を持って連絡を入れる」と「納期直前に連絡を入れる」は、まったく意味が違います。
発注者のことを考えると早めに連絡を入れておくのが得策です。
「間に合いません」という連絡は同じであっても、できるだけ早めに連絡を入れたほうがお互いのためになります。
納期を延ばしてもらえれば自分も時間に余裕ができるので、落ち着いて仕事に取り組めます。
納期を延ばしてもらったものの、結局最初に設定した納期に間に合えば、それはそれでいいのです。
「納期を延ばす必要はありませんでしたね」となります。
早めに連絡を入れておけば、発注者はその配慮と気遣いに心を動かされ、逆に評価が上がる可能性もあります。
余裕を持って連絡を入れておけば、発注者も余裕を持ってスケジュール調整ができ、迷惑を最小限に抑えられます。