バス停に向かっていると、すでにバスが到着していました。
今にもバスが出発しそうなタイミングです。
「ぎりぎりだ。間に合うかな。間に合ってほしい!」
そう思いながら小走りで向かっていると、あなたが走って近づいてくる様子に気づいたのでしょう。
バスの運転手さんが扉を開けたまま待ってくれました。
時にはいったん閉めたドアをわざわざ開けてもらえることもあります。
ぎりぎりを助けてもらった状況です。
こういうとき、運転手さんへの感謝の気持ちがひとしおです。
「ああ、助かった。運転手さん、ありがとう!」
こういうときは、バスの運転手さんにありがたい気持ちでいっぱいですね。
一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
さて、ぎりぎりを助けてもらったら、そこで終わりにするのではありません。
ぎりぎりを助けてもらったら、今度はあなたが助ける番です。
バスの運転手ではないのでできないように思えますが、実は状況を変えることで実現することが可能です。
それがエレベーターです。
エレベーターに乗って扉が閉まろうとしたとき、人が小走りでやってきました。
そんなときは「開」のボタンを押して待ってあげましょう。
バスとは異なる場面ですが「ぎりぎり乗れるお手伝いをする」という点は同じです。
あなたが「開」のボタンを押して待つことで、その人はエレベーターに間に合うでしょう。
間に合ったおかげで、その人のスケジュールがスムーズに進むはずです。
1回分のエレベーターに間に合うかどうかは小さなことですが、その人のスムーズな1日をお手伝いすることになります。
もっと言うと「その人の人生・運命を手助けできた」とも言えます。
これが、社会への恩返しです。
小さなことですが、れっきとした人助けであり、社会の役に立っています。
エレベーターに乗る際は、進んでパネルの前に立つことをおすすめします。
形を変えて社会に恩返しをしましょう。
場所や立場は変わっても、社会的行動であるのは事実です。
乗り遅れそうなバスで運転手さんに助けてもらったら、次はあなたが助ける番です。