食べ慣れているものは、味も香りも食感もわかっています。
「こういう味だね」
「こういう香りだね」
「こういう食感だよね」
何度も食べているものなら、具体的にイメージできるでしょう。
食べていなくても、頭の中で味・香り・食感を再現できるはずです。
普段から食べているものなら、もはや食べ飽きている状態かもしれません。
しかし、食べ慣れたものだからといって、新鮮な刺激を楽しめないとは限りません。
ここで面白いゲームがあります。
食べ慣れたものを新鮮な気持ちで食べる方法です。
「今さら食べ慣れたものを新鮮に感じるのは無理」と思っているなら誤解です。
方法は簡単です。
食べ慣れたものを、初めてのつもりで食べるだけです。
食べ慣れたものを初めてのつもりで食べてみてください。
「そんなことは不可能だ」と思うかもしれませんが、やってもいないのに最初から「できない」と思い込むのはよくありません。
ばかばかしいと思うなら、頭を柔らかくするトレーニングのつもりで試してみてはいかがでしょうか。
私たちには「想像力」があります。
白紙に何かを描くイメージができるなら、描いたものを白紙に戻すイメージもできるはずです。
私たちの持つ想像力を「白紙に戻す」という逆の形で利用します。
食べた記憶を消去してください。
消しゴムで頭の中の記憶を消すようなイメージです。
難しいかもしれませんが、頭の体操やゲーム感覚で十分です。
思い込みでもいいのでやってみましょう。
いったん頭を真っ白にしてから食べてみましょう。
「これは何だろう。初めて見る食べ物だ。どんな味かな。試しに食べてみよう」
するとどうでしょう。
「へえ、なるほど。こういう味なのか」
食べ慣れたものでも、きちんと頭を真っ白にできれば、新鮮な刺激を楽しめるでしょう。
初々しい感覚を覚え、驚きや発見を楽しめるはずです。
これは、食べ慣れているものなら何でも応用できます。
食べ慣れているものは、すべて食の可能性です。
特に食べ飽きているものには大きな効果を発揮するはずです。
損することはありませんから、ぜひ試してみてください。
食べ慣れているものでも、新鮮な刺激を楽しむことは可能です。
新鮮な驚きや発見は、食べ慣れたものにあるのです。