食べたことがないものは、どんな味かわかりません。
初めて食べるとき、どんな味か興味を持ちながら食べるもの。
このとき「まずいだろう」と思いながら食べていませんか。
食べたことがないと不安な気持ちが生まれ、悪いほうに考えてしまうことが多い。
特に見かけが悪いものだと、あまり期待が持てず「まずいに違いない」と思うのではないでしょうか。
自分が嫌いな食べ物と似ていると、食べる前から悪印象を持つことが多いもの。
恐る恐る食べ物を口に運ぶでしょう。
ここが注意ポイントです。
「まずいだろう」はネガティブが前提になっています。
脳が「まずいと感じなければいけない」というふうに働きます。
悪い思い込みが生まれ、味覚にも悪影響を及ぼします。
スムーズに味わえなかったり味の感じ方を悪く誤解したりして、味覚の錯覚が引き起こされます。
「まずいだろう」と否定的に考えていると、おいしいものでもまずいと勘違いすることがあります。
これほど愚かなことはありません。
初めて食べたときの印象が悪いと「また食べよう」という気も起きなくなります。
食の可能性を奪ってしまい、いいことはありません。
初めて食べるときは、ポジティブな期待を込めるようにしましょう。
「おいしいだろう」と思いながら食べるようにするのです。
ポジティブに思い込むことで、味覚の働きが向上します。
味もポジティブに感じるようになり、おいしく感じやすくなります。
うまくいけば、好きな食べ物が1つ増えることになるでしょう。
「おいしいだろう」と思って食べてみても、好みに合わないこともありますが、まず期待することが大切です。
食の期待は、食の可能性を広げます。
たとえ見かけが悪いものであっても、いったん思い込みをなくして、期待を込めて「おいしいだろう」と思うようにしましょう。
せっかく味わうのですから、できるだけポジティブな期待を込めることです。
味の錯覚を引き起こすなら、ネガティブよりポジティブのほうがいい。
ポジティブに考えることでおいしく感じやすくなります。
初めて食べたときの印象がよければ「また食べてみたい」と思うようになります。