誰とも話さない日はあっていいのでしょうか。
もちろん「あっていい」です。
何ら問題ありません。
世間では「誰とも話さないのはよくない」という風潮がありますが、それに流されないことです。
大きなお世話です。
誰とも話さない日があると、世間から隔離され、社会から追放されているような錯覚を覚えるかもしれません。
「いけないことをしている」という感覚があって、不安な気持ちになるかもしれません。
しかし、それは考えすぎです。
まったく自分を責める必要はありません。
一人暮らしで休日に外出することがなければ、誰とも話さない日もあるでしょう。
別に特別なことではなく、日常よくあることです。
もともと人と接するのが苦手で、あまり人と関わりたくないという人もいるはずです。
落ち込んでいて誰とも話したくないときは、1日ずっと部屋にいて、人との関わりを避けることがあるもの。
自営業者で職場が自宅であれば、1日ずっと部屋にいることになるため、誰とも話さない日があるのは珍しくありません。
1人の時間を大切にしたくて、孤独の環境を作った結果、誰とも話さない日ができることもあるでしょう。
人生では誰とも話さない日もあります。
生き方は人それぞれです。
誰とも話さない日は、たっぷり1人の時間を楽しめる素晴らしい1日です。
自分が納得しているなら、有意義な過ごし方になるでしょう。
誰とも話さない日も、日常であることに変わりはなく、れっきとした人生です。
ただし、注意点があります。
誰とも話さない日はあっていいのですが、長期にならないよう注意してください。
数日程度ならいいですが、何週間・数カ月にわたって誰とも話さない状態が続くのはよくありません。
「声帯が衰える」「コミュニケーション能力が失われる」といった悪影響もありますが、それ以上に重要な理由があります。
それは「アイデンティティーの喪失」です。
人は、人間関係の中で自分のアイデンティティーを確認する生き物です。
人と接しない時間が長くなるにつれて、自分の存在や価値の認識が薄らぎます。
自分が自分でなくなってしまうような感覚を覚えてきます。
だんだん生きた心地がしなくなってきて、結果として、自分のアイデンティティーが失われてしまうのです。
誰とも話さない日はあっていいですが、なるべく一時的・短期的で済ませましょう。
直接会うのが難しければ、電話やチャットだけでもかまいません。
何らかの形で人と接触して、コミュニケーションを取るようにしましょう。