「大金持ちになりたい」
「とにかく少しでもお金が欲しい」
「宝くじに当たって、優雅な生活を実現したい」
そうした夢を抱く人も多いでしょう。
お金は、夢を叶えるためのツールです。
不便を減らし、自由を増やす力があります。
心のお守りとして、精神的安定を促す働きもあります。
「お金があればあるほどいい。大金持ちになりたい」と願う人も多いのではないでしょうか。
しかし、ここに注意があります。
お金を欲しがるのはいいですが、強欲になるのは要注意です。
どこがいけないのかと思いますが、よくないのです。
お金に対して強欲になると「際限のない金銭欲」が生まれるからです。
お金に対して強欲になると、お金を稼ぐことがすべてになります。
「何が何でもお金が欲しい」という考え方になります。
心の中で金銭欲が暴れ回って暴走します。
お金が欲しい気持ちで頭がいっぱいになると、感情的になってしまい、理性や自制心のコントロールが難しくなります。
視野が狭くなって、短期的な考えになります。
規範意識や道徳観念が薄れていき、やましい考えが浮かぶことも少なくありません。
「必ず儲かる話があります」
「100パーセント成功する投資があります」
「必ず大金持ちになる方法があります」
詐欺師の怪しい営業トークが、天使の甘いささやきに聞こえてくるでしょう。
誰でも嘘とわかる単純で誇大な話を、真に受けて信じてしまいます。
儲けたい気持ちが強すぎると、リスク評価が甘くなり、詐欺に対する注意力も低下します。
これほど危険なことはありません。
あっさり引っかかってお金を騙し取られるのがオチです。
お金に対して強欲になっていると、騙されるのは時間の問題です。
儲けるどころか、かえって損をしてしまうのです。
騙されない生き方をしたいなら、節度のある金銭欲を持ちましょう。
具体的に言うと「衣食住に不自由がなく、好きなことを楽しめる程度の収入や資産があれば十分」という考え方になることです。
節度のある金銭欲があれば、お金に対して執着することはありません。
「大金持ちになる必要はない。小金持ちで十分」と思えます。
お金と適度な距離感が生まれるので客観的になれます。
客観的になることで理性が働いて、自制心を保てます。
「お金は欲しいが、悪事に手を染めてまで欲しいとは思わない」
規範意識や道徳観念を保て、良識のある行動ができます。
怪しい儲け話を持ちかけられても「怪しい」とすぐ見抜けます。
結果として騙されることがなくなります。
お金を第一に考えないことです。
お金持ちになれなくても、幸せな生き方は可能です。
お金があるに越したことはありませんが、少なくても人生を楽しめます。
節約が必要なら、節約を楽しめばいい。
たまに贅沢ができる程度の収入と資産があればいいのです。
毎日贅沢できなくても、たまに贅沢できれば十分です。
騙されない生き方であると同時に、幸せな生き方でもあるのです。