騙されない生き方には、欠かせない要素があります。
それは「社会経験」です。
どれだけ社会経験を積んでいるかは、どれだけ詐欺に強くいられるかです。
社会経験が足りないと、社会常識が養われません。
なかなか視野が広がらず、世間知らずの状態になります。
鈍感になったり一般社会とのずれが生じたりします。
怪しい話を聞いても、疑うことなく聞き入れてしまうでしょう。
「そうなのですね」とあっさり信じてしまいます。
うまい話を持ちかけられても、ほいほい承諾してしまいます。
忘れがちなのは「場数」です。
断る力を鍛えるにも場数が必要です。
度胸であったり上手な断り方であったりなど、断るにも一定のスキルとメンタルが必要になります。
社会経験を積まないでいると断る場数も減ってしまい、断る力が鍛えられません。
たしかに社会は厳しい世界です。
時には苦労をすることもあるでしょうが、無駄ではありません。
だからこそ、さまざまな社会経験を積む機会に恵まれます。
さまざまな社会経験を積むことで、社会に対する「肌感覚」が身につきます。
世間を知ることができ、社会常識が養われます。
メンタルや精神力が鍛えられ、断る力も強くなります。
さまざまな社会経験を積んでいくことで「見抜く力」が養われます。
怪しい話と接したとき、勘が働くようになります。
「なんだか嫌な予感がする」
「こんなうまい話があるわけない」
「こんなことは普通ありえないよね」
そわそわして違和感を覚えます。
「これは詐欺話に違いない」と見抜けるのです。
さまざまな社会経験を積みましょう。
社会は、自分を鍛えるトレーニング場です。
苦労やストレスもありますが、これほど自分を鍛えられる場所もありません。
すべて社会経験です。
掃除やコピーといった小さな雑用も、社会経験の1つと考えてください。
小さな仕事であっても、そこに向上心と創意工夫を持って打ち込めば、れっきとした社会経験になります。
同じ種類の経験より、さまざまな種類の経験をしておくといいでしょう。
上司から新しい仕事を任されたら「新しい社会経験を積むチャンスに恵まれた」と喜べばいいのです。
社会経験は、減らすより増やすのが正解です。
苦労を経験して社会の厳しさを知る分だけ、勘とセンスが養われます。
一定まで積み上がった社会経験が「騙されない知恵」に変わります。