販売員は、良い点をアピールしてくるでしょう。
製品やサービスの優れた特徴や付加価値を熱心にアピールしてくるはずです。
優れた特徴は、魅力的なセールスポイントになります。
「買うしかありません」と言わんばかりの勢いでぐいぐい押してくるはずです。
もちろん良い点をアピールするのは悪いことではありません。
販売促進の一環であり、商売の基本です。
良い点ばかり見ていれば、どんなものでもきらきら輝いて見えてくるもの。
非の打ちどころがなく、パーフェクトに思えてきて「買うしかない!」と思えてきます。
だからといって、良い点ばかりを見るのではありません。
セールストークで良い点しか見ていないと、後から痛い目に遭うでしょう。
購入後に、思いもよらぬ不都合があることを知って仰天します。
後になって「最初から知っていれば購入していなかった」と悔やむことになるのです。
良い点だけ見るのではありません。
悪い点にも目を向けましょう。
それを手に入れることで生じるリスクやデメリットです。
いくら相手が良い点を強調してきても、悪い点も確認するようにしてください。
「良い点しかない」「悪い点が1つもない」ということはありません。
どんなことにも、必ず悪い点が存在するはずです。
良い点だけしか見ていないと、視野や思考が狭くなり、正しい購買判断ができなくなります。
特に相手が詐欺師の場合、都合の悪い点はわからないように隠されていることが多い。
良識のある販売員なら、悪い点もきちんと詳しく説明してくれますが、詐欺師の場合は、悪い点の説明を避ける傾向があります。
「聞かれなければ答えない」「聞かれても必要最小限しか答えない」というケースも少なくありません。
相手が良い点ばかり強調するのは、悪い点に注意を向けさせない策略です。
あるいはそれだけ重大なデメリットがある可能性もあります。
「説明されていなかった」では言い訳になりません。
相手から説明がなくても、こちらから質問する必要があります。
騙されない生き方のためには、総合的な判断が必要です。
良い点・悪い点のそれぞれを把握することで、総合的に判断できるようになります。
許容しがたいデメリットがあれば「やっぱりやめよう」と考え直すことになるでしょう。
良い点だけでなく、悪い点も確認しましょう。
素晴らしいメリットがたくさんあっても、致命的なデメリットが1つあるせいで、見送りになることは珍しくありません。
悪い点だからこそ、しっかり知っておく必要があります。
きちんと確認できていれば「知らなかった」というトラブルを防げます。
良い点と悪い点の両面を確認することは、騙されないための基本です。