あなたは人との関わりが多いほうですか、少ないほうですか。
人との関わりが少ないなら黄色信号です。
騙されやすい傾向があるため要注意です。
人との関わりが少なく孤立していると、寂しい気持ちに襲われます。
詐欺師は、孤立した人の、心の寂しさを突いてきます。
人との関わりが少ないと、ちょっと話しかけられたり話を聞いてもらえたりするだけで舞い上がってしまいます。
「こんな私に話しかけてくれて嬉しい!」
「こんな私の話を聞いてくれるなんて嬉しい!」
「にこにこ笑顔で聞いてくれて、なんていい人なのだろう!」
寂しい気持ちが一瞬で吹き飛び、言いようのない幸福感に包まれるでしょう。
自分に注意が向けられたことに、愛情を感じてしまうもの。
相手に好感と好印象を持ち、初対面であっても受け入れてしまいます。
それは、詐欺師の計略です。
舞い上がって油断させたところで、詐欺師は仕掛けてきます。
ひととおり楽しく会話ができたころ、ある話を持ちかけてきます。
「実はこんな商品がありまして」
「便利なサービスがありまして」
「ちょっとしたご提案がありまして」
寂しい心が満たされたことで気持ちが緩み、すっかり相手を信じ切っています。
「この人はいい人に違いない。親切心から勧めてくれているのだろう。紹介してくれるものも、いいものに違いない」
相手に気を許していると、ポジティブに解釈をしてしまいます。
たとえ必要ない商品やサービスであっても、たっぷり話を聞いてくれた後では断りづらいもの。
「こんなに話を聞いてもらったのだから、まあいいか」
詐欺師は、相手に報いたいという「好意返報の心理」を悪用してきます。
そうしてまんまと騙されていくのです。
詐欺は、一人暮らしの高齢者が狙われる傾向があります。
それは「情報に弱い」という理由もありますが「寂しい気持ちを抱えている」という理由もあります。
もともと寂しがり屋の人は、特に注意が必要です。
「相手から話しかけてくれるまで待つ」というのはよくありません。
こちらから積極的に話しかけていき、人付き合いをしていきましょう。
積極的に外出をして、人との関わりを持つようにします。
友人と一緒に食事に行くのもよし。
仲間と趣味を楽しむのもよし。
教室に通って新しい人間関係を作るのもよし。
町内会や地域行事に参加するのもいいでしょう。
もちろん日頃の挨拶は欠かせません。
井戸端会議のように、ちょっとした立ち話があるだけでも違います。
人と人との関わりは、心と心が接触すること。
人との関わりを持てば、寂しさが癒され、心が満たされていきます。
積極的に人と関わっていき、人付き合いを楽しみましょう。
心が満足感や幸福感で満たされます。
話しかけられるのを待つのではなく、こちらから話しかけに行くことです。
できるだけ人と関わりを持つことで、充実した日々を実現できます。
詐欺師からアプローチがあっても、心が満たされていれば舞い上がることはありません。
怪しい話を持ちかけられても、ぴしゃりと跳ね返せます。
人と関わることが防犯対策です。