私たちは、大きな決断に迫られることがあります。
大きな買い物、大きな契約、大きな取引です。
大きな決断をするとき、心がけたいことがあります。
なるべく午後は避け、午前にしましょう。
午後は、ミスや間違いが増える傾向があるからです。
あなたの過去を振り返ってみてください。
買い物や契約で「失敗したな」と思う場面は、午後が多かったのではないでしょうか。
一般的に午後は、疲れやストレスがたまっている時間帯です。
疲労が蓄積しているときは思考状態が悪い。
頭の中に霧がかかったような状態になり、ぼうっとします。
頭の回転が悪くなり、集中力が低下します。
さらに注意力や判断力も低下して、冷静な決断を妨げます。
誇張をそのまま信じてしまったり、嘘を嘘と見抜けなかったりします。
一般的に大きな決断は、頭を使います。
本質を見抜いたり、徹底的に比較をしたり、長期的に考える必要があったりです。
だからこそ、午後は要注意です。
頭を使おうにも、ぼうっとしているときには、冷静な思考ができません。
ちょっとしたことで舞い上がってしまい、冷静な思考を妨げます。
疲れやストレスがたまっていると、感情のぶれも大きくなります。
感情が高ぶると、認識にゆがみが生じます。
普通より魅力的に映ったり、嘘が本当に思えたりしてくるでしょう。
特に注意したいのは、夕方以降です。
夕方以降は、仕事の疲れやストレスがピークに達している時間帯でしょう。
体力的にも精神的にも余裕がなく、ぎりぎりの状態が多いはずです。
余裕がないときに大きな決断をするのは大変危険です。
意識や思考がぼんやりしているときは、冷静に物事を判断できません。
普段ならすぐ判断できることも、異様に時間がかかります。
常識感覚が薄れ、普通がわからなくなります。
感情が暴走して、欲を抑えきれなくなり、油断が生まれます。
怪しい話が普通に聞こえたり、普通のことが魅力に映ったりするでしょう。
不利な条件が重なった結果、誤った決断を下してしまいます。
後日「しまった!」と悔やむことになるのです。
大きな決断をするときは、なるべく午前中の朝をおすすめします。
午前中であれば、疲れやストレスがたまっていません。
意識が明瞭で思考がクリアな時間帯です。
頭の回転もスムーズで、集中力・注意力・判断力もよく働きます。
冷静な思考状態で物事を考えることができます。
午前であれば、正しい判断をしやすくなります。
心身に余裕があってこそ、正しい決断ができます。
厳密に言えば、朝食をとってから90分後が最適です。
朝食から取ったブドウ糖が脳に行き渡り、思考力のパフォーマンスが最高潮に達しています。
大きなお金や責任が絡むことは、なおさら午前にすべきです。
疲れがなく思考がクリアな状態だからこそ、意識が研ぎ澄まされます。
きちんと違和感に気づけ、真偽を判断できます。
「これはおかしい」
「なんだか違和感がある」
午前は、勘が働きやすい時間帯です。
違和感に気づけたり鋭い直感が働いたりします。
大きな決断は、なるべく午前にしましょう。
大きな金銭や責任が絡むことは、ちょっとしたミスが命取りです。
午後に大きな決断をするのは、なるべく避けておくのが賢明です。
大きな決断であればあるほど、午前に調整しましょう。
スケジュール調整が難しいときもありますが、頭の片隅に入れておいて損はないはずです。
できるだけ心がけておくのが賢明です。
迷ったら午前です。
午前に下した決断は、おおむね正しいのです。