アマチュアとプロの差はどこに現れるのか。
その1つは「準備」です。
準備とはいえ、アマチュアとプロとでは、考え方・取り組み方が大きく違います。
アマチュアの準備は「ぴったり」が特徴です。
準備は大切と思っているものの、余計な手間暇はかけたくないと思っています。
多すぎず少なすぎず、ちょうどいい状態で準備します。
たとえば、必要な準備が「100」とすれば、ちょうど100の準備で済ませます。
そうすれば、準備の手間暇を最小限に抑えられ、無駄な労力を割かずに済みます。
もちろん、これはこれで問題ありません。
準備しないことに比べれば、きちんと準備ができているのですから素晴らしいといえます。
しかし、ここに落とし穴があります。
ぴったりの準備は、スムーズにいくことが前提になっています。
トラブルなくスムーズにいけばいいですが、1つでも想定外のトラブルが発生すると、対応できません。
「そこまで考えていなかった! そこまで準備していない!」
大慌てをして、パニックになります。
仕事の質が落ちたり完了できなかったりなど、はっきりした悪影響が出てしまいます。
ぴったりの準備は、想定外のトラブルに弱いのです。
一方、プロは違います。
プロの準備は「十分」が特徴です。
常に十分な準備を心がけます。
プロは「準備で本番が決まる」と思っています。
そのため、しっかり想像力を働かせ、潜在的なリスクを洗い出します。
あらゆる状況を想定して、万一のトラブルにも対応できるようにします。
「そこまで用意しなくてもいい」と言われるような準備までします。
プロは、準備にたっぷり時間をかける。
仕事をする時間より、準備をする時間のほうが長くなることもしばしばです。
そのため、仕事がスムーズにいくのはもちろんのこと、想定外のトラブルがあってもうまく対応できます。
常に素晴らしい結果を安定して発揮できるのです。
あなたの準備はどちらでしょうか。
「ぴったりの準備」でしょうか。
「十分な準備」でしょうか。
仕事の差がつくのは「準備」にあります。
プロになりたいなら、十分な準備を心がけましょう。
時間と労力が許すかぎり、しっかり準備をしておくことです。
「無駄になるかもしれない」と思いつつも、少しでも可能性があるなら、万一に備えて準備をしておくことです。
準備をして使わなかった部分があったとしても、無駄にはなりません。
準備のプロセスは経験値として蓄積され、成長に変わり、プロとしての品格を高めるのです。
準備をして、しすぎることはありません。
しっかり準備ができていればいるほど、本番の仕事の質を高めます。