私たちは、人から物をもらうことがあります。
お歳暮、お中元、誕生日プレゼント、記念日の贈り物。
友人が旅行に行ったとき、お土産をもらうこともあるでしょう。
プレゼントとして、価値のあるものをいただきます。
きっとあなたは物をもらったとき、きちんとお礼を言っていることでしょう。
お菓子・小物・宝飾品など、物質的な物であれば、もらった実感が湧きます。
形や重さがあって、きちんと触れることもできるので、はっきり存在を認識することができます。
ところが、時間をもらう場面となると、急にお礼がおろそかになりがちです。
時間は、形も重さもありません。
触れることはもちろん、におうことも味わうこともできません。
存在を認識するのが難しいため、時間をもらっても、実感が湧きにくい。
もらった実感が湧きにくいので、お礼も言い忘れやすい。
ここが注意ポイントです。
実感が湧きにくいとはいえ、価値のあるものをもらっていることに変わりはありません。
むしろ時間をもらったときこそ、しっかりお礼を言いましょう。
「時は金なり」という、時間の尊さを教えた格言があります。
「時間は、お金のように貴重で価値のあるものだから、無駄に浪費してはいけない」という意味があります。
時間はお金ではありませんが、お金と同じくらい価値があるものです。
それに気づけば、時間をもらったときも、お礼を言うべきであるとわかるでしょう。
「時間をもらうのは、お金をもらっているようなもの」と考えても大げさではありません。
時間は気づきにくい存在ですが、だからこそ敏感になって気づいてください。
時間意識を高め、時間感覚を研ぎ澄ませましょう。
特に時間のやりとりをする場面は、注意深くなっておくほうがいいでしょう。
たとえば、忙しい人と会うことになったとします。
これは、相手から時間をプレゼントされたのと同じです。
「貴重なお時間を割いていただいてありがとうございます」
時間をもらったことにお礼を言うことが当然と思えるでしょう。
時間は、形も重さもない存在です。
だからこそ敏感になっておくことが大切です。
時間をもらったら「時間をプレゼントされた」と考えてください。
たとえもらった時間が1分であろうと、時間をプレゼントされたのと同じことですから、きちんとお礼を言うことが大切です。
物質的なプレゼントだけでなく、時間的なプレゼントにも注意を向けてください。
もらった時間に気づき、きちんと感謝できる人は、人間関係もうまくいきます。
時間を大切にする人は、人からも時間からも愛されるのです。