自分が楽しめているかどうか知りたいなら、ある部分に注目するとわかります。
それは「時間の進み方」です。
本来、時間が流れるスピードは一定です。
1分は1分であり、1時間は1時間。
時間は、この世の絶対的な法則の1つ。
時間の進み方は、場所やタイミングに関係なく、常に一定です。
時間の進み方が、急に早くなることもなければ、いきなり遅くなることもありません。
しかし私たちは、あたかも時間の進み方が変わったかのように感じるときがあります。
錯覚の一種ですが、客観的に自分の本音を知りたいときに役立ちます。
時間の進み方が遅く感じるなら、楽しめていない証拠です。
退屈な授業を受けているとき、時間の進み方が遅く感じられます。
しょっちゅう時計を見ては「まだ10分しかたっていない」「時計が壊れているのではないか」とため息が止まりません。
つまらない映画を見ているときも、時間の進み方が遅く感じます。
あまりにつまらないと、映画の途中から眠ってしまうことになるでしょう。
嫌いな人と一緒にいるときも、時間の進み方が妙に遅く感じます。
1分が10分のように感じ、10分が1時間のように感じます。
私たちは、楽しめていないとき、時間の進み方が遅く感じるようになっています。
ましてや退屈や嫌悪を感じているときなら、時間の進み方がもっと遅く感じます。
嫌いなことをしているときは、時間が気になって仕方ありません。
時間の進み方が遅く感じるなら「楽しめていない」と判断できます。
表向きは楽しんでいる様子であっても、時間の進み方が遅く感じるなら、本音では「楽しくない」と感じていると言えます。
不毛な時間を過ごしている可能性があります。
早めに切り上げるなり、方向性を見直すなり、何らかの対策が必要です。
時間の進み方が早く感じるなら、心から楽しめている証拠です。
大好きな趣味に熱中しているときは、時間の進み方が早く感じます。
1時間や2時間が瞬く間に過ぎていき「時間が足りない!」と思うことになるでしょう。
好きな人とのデートは、数時間が一瞬に感じます。
午前中からのデートにもかかわらず、気づけば夕方です。
「もう少し一緒にいたい」と思いつつも、どんどん時間が進んでいきます。
面白い映画を見ているときも、時間が気になりません。
たとえ3時間の長編映画であっても、短く感じます。
時間の進み方は一定のはずですが、感じ方には大きな差があります。
この法則を念頭に置いたうえで、ぜひ自分の生活を振り返ってみてください。
たとえば、今あなたが取り組んでいることは、時間が早く感じるでしょうか。
それとも遅く感じるでしょうか。
自分の本音がわからないときは、時間の感じ方で確認してみるといいでしょう。
時間の進み方が遅く感じるなら、楽しめていません。
時間の進み方が早く感じるなら、心から楽しめています。
時間の感じ方を通して、自分の本音が見えてくるのです。