小さなアイデアは、影響力も小さいと考えがちです。
もちろん小さい影響力しかないものもあります。
安易な考えのアイデアだったり、誰でも思いつくアイデアだったりすれば、発展させていくのは難しいでしょう。
小さなアイデアは、不採用で終わることも多い。
笑いのネタになることもしばしばあります。
しかし、小さなアイデアだから、小さな影響力しかないと思ったら誤解です。
小さなアイデアでも、大きな影響力を秘めていることが少なくありません。
それはなぜか。
小さなアイデアは、誰もが見過ごすからです。
あまりに小さなことなので、誰も気づかないで通り過ぎていきます。
道ばたの小石は気づきにくいように、日常の小さなアイデアも、小さくて気づきにくいもの。
小さすぎると気づきにくく、見過ごしやすくなります。
たとえ気づいたとしても、実際に取り組んでいる人は少ない。
「別に大したことではないね」
「こんなのはアイデアと言うほどでもない」
「すでにどこかの誰かが考えているだろう」
あまりに小さなアイデアなので、ほとんどの人が軽視して、真剣に取り組みません。
具体化することもなければ、実用化することもない。
「アイデア」という響きから、スケールの大きなことに注意が向く一方、小さなことが見落とされているのです。
あなたが思いついた小さなアイデアは、みんなが軽視している可能性があります。
100人中、99人が見過ごしているかもしれない。
アイデアは、思いつくことが素晴らしいのではありません。
形にして、実用化させることが素晴らしいのです。
思いついたとしても、実際に具体化・実用化している人はまだ1人もいない可能性があります。
だからこそ、小さなアイデアこそチャンスです。
大きなアイデアばかり注意を向けるのではなく、小さなアイデアにも注意を向けてください。
むしろ小さなアイデアほど、注目する価値があります。
最初は小さなアイデアでも、発展させていけば、大きな影響力を持つようになるでしょう。
「しめしめ。みんな、見過ごしている。ここにチャンスがある」とほくそ笑む。
構想期間3分のアイデアが、世間に大きなインパクトを与える可能性もゼロではありません。
誰も見過ごす小さなアイデアを、あなたが着目して、発展させていきましょう。
小さなアイデアは、ダイヤの原石です。
磨けば、輝き始めます。
価値は、後から出てきます。
小さなアイデアほど、大きな影響力を秘めているのです。