アイデア発想では「力の具合」にコツがあります。
力を入れるのではありません。
力を抜くのです。
アイデア発想は、瞬発力や持久力の勝負ではありません。
大きな力を必要とする作業でもなければ、勝ち負けを争うものでもありません。
アイデアを考えるときには、余計な力は邪魔です。
余計な力が入ってしまうと、ストレスや緊張感が加わり、思考が萎縮してしまいます。
思考が萎縮してしまうと、視野も狭くなります。
頭も固くなって、現実的な考えしかできなくなります。
また、力を入れていると、無意識のうちに呼吸も浅くなります。
脳が酸素不足になり、脳のパフォーマンスが低下してしまいます。
エネルギーの消耗も激しくなり、長期的なアイデア思考ができなくなるでしょう。
力を入れると、アイデアが出ないのです。
アイデアを出すなら、力を入れるのではなく、抜きましょう。
アイデア発想に気合は不要です。
想像力も発想力も、頭を柔らかくすることで、膨らんでいきます。
呼吸を整え、肩の力を抜き、リラックスします。
力を抜くと、不思議と視野が広がるでしょう。
穏やかな気持ちになり、物事を落ち着いて考えることができるようになる。
思考がのびのび自由な状態になって、想像力や発想力が膨らみやすくなるのです。
集中力も、力を抜いた状態のほうが、アルファ波が発生しやすい状況になって、潜在的な能力を発揮しやすくなります。
力を抜くからこそ、心や思考に余裕が生まれ、ユニークな発想もしやすくなります。
「集中するなら必ず力が入るのではないか」と思うかもしれませんが、誤解です。
「集中力を出すこと」と「余計な力を入れること」は別です。
集中することはあっても、余計な力を入れません。
力を抜いた状態で、リラックスしながら集中するのが理想です。
肩に力が入っていませんか。
肩の力も抜きましょう。
眉間にしわを寄せていませんか。
表情筋を緩め、もっと穏やかな表情になりましょう。
余計な邪念も振り払いましょう。
澄み切った精神状態になることができれば、ベストです。
力を抜けば、頭の中で世界が広がっていくことを実感できるはずです。
力を抜くと、アイデアが出るのです。