執筆者:水口貴博

アイデア力を鍛える30の方法

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アイデアの質は、人によって評価が異なる。アイデアの量は、人に関係なく評価される。

アイデアの質は、人によって評価が異なる。アイデアの量は、人に関係なく評価される。 | アイデア力を鍛える30の方法

上司からアイデアを求められたら、評価のチャンスです。

アイデアは、少しでもたくさんアイデアを出して、上司を驚かせてやりましょう。

アイデアが多ければ多いほど、上司から評価されやすいからです。

上司に認められるためには「アイデアは質が重要」と考える人が多いのではないでしょうか。

「秀逸なアイデアで上司を驚かせたい」

「質の高いアイデアでないと、採用されない」

たしかにアイデアは、質が重要なのは事実です。

質の低いアイデアは価値が乏しく、不採用になる可能性が高いでしょう。

質の低いアイデアをたくさん出すより、質の高いアイデアを出したほうがいいと考える人も多いはずです。

ここに誤解があります。

実際のところ、質は不安定です。

アイデアの質は、人によって評価が異なるからです。

アイデアの質は、主観による影響が大きい。

ある人が「秀逸」と感じたとしても、別の人は「平凡」と感じるかもしれません。

人によって価値観が違うように、アイデアの評価基準も、人によって変わります。

上司とはいえ、人間です。

気分で評価が変わることもあるでしょう。

平凡なアイデアでも、上司の機嫌がいいときなら「素晴らしい」と思うかもしれません。

秀逸なアイデアでも、上司の機嫌が悪いときなら「物足りない」と思うかもしれません。

アイデアの質は、主観に左右されるのです。

しかし、量は違います。

量は、客観です。

100個のアイデアを出したら、誰が見ても「100」です。

誰が見てもいつ見ても、主観でも客観でも、数字が変わることはない。

上司の気分の影響もありません。

たとえ上司の機嫌が悪いときでも、数字は揺るぎません。

100個のアイデアを出したなら、上司の機嫌がいいときも悪いときも「100」という数字は変わりません。

もちろん質の良しあしは別ですが、少なくとも量は、誰から見ても客観的な事実になります。

そのため、アイデアは量で勝負すると、上司から認められやすい。

アイデアをたくさん出せば出すほど、数が多いため「頑張った感」をアピールできるでしょう。

また、アイデアがたくさんあるということは、さまざまな内容があるということです。

平凡ばかりなアイデアであっても、ある人にとっては「有用」「素晴らしい」と感じることもあるでしょう。

平凡なアイデアでも、量をたくさん出していけば、まぐれで当たることがあります。

つまり、アイデアは、量を出せば出すほど、評価されやすい。

上司から認められたければ、とにかくアイデアをたくさん出してください。

質を考えるのは後回しにして、まず量をこなしていくのが得策です。

目安は10倍

1つでも多くのアイデアを出すことに専念しましょう。

目安は「10倍」です。

上司から3つのアイデアを依頼されたら、10倍に当たる30のアイデアを出しましょう。

上司から10のアイデアを依頼されたら、10倍に当たる100のアイデアを出しましょう。

「出せるだけ出す」「1つでも多く出す」という考え方です。

アイデアが少なくて叱られることはあっても、多くて叱られることはありません。

アイデアの質は、人によって評価が異なりますが、アイデアの量は、人に関係なく評価されるのです。

アイデア力を鍛える方法(23)
  • 上司に評価されたいなら、アイデアは、質より量を意識する。
プロジェクト名をつけると、名前のとおりに頭が働き始める。

アイデア力を鍛える30の方法

  1. 力を入れると、アイデアが出ない。
    力を抜くと、アイデアが出る。
  2. アイデア発想の3大悪。
    見栄、体裁、プライド。
  3. 「いいね」は、アイデア発想を促す魔法の言葉。
  4. アイデア発想で大切なのは、敵対意識より仲間意識。
  5. 掃除をすれば、アイデアが出る。
  6. 人の目は2つしかなくても、視点は無限にある。
  7. アイデアは、詳細に表現すればいいとは限らない。
    受け手の想像に任せることで、最終的な表現が完成する。
  8. 学歴がなくても、いいアイデアを出せる。
  9. 最低最悪のアイデアから始めるほうが、うまくいく。
  10. 素晴らしいアイデアが出たから、大きな夢を持つのではない。
    大きな夢を持つから、素晴らしいアイデアが出る。
  11. 売れるアイデアを出そうとすると、売れないアイデアしか出ない。
    売れないアイデアを出そうとすると、売れるアイデアが出る。
  12. 元気なときしか出ないアイデアがある。
    落ち込んでいるときしか出ないアイデアもある。
  13. みんなのために考えると、抽象的なアイデアしか出ない。
    1人のために考えると、具体的なアイデアが出る。
  14. アイデアが出てから仕事をするのではない。
    仕事をしながらアイデアを考える。
  15. 3分で思いついたアイデアもあっていい。
  16. アイデアにも、一期一会がある。
  17. アイデアは、出せば出すほど、潤沢になる。
  18. 秀逸なアイデアに限って、変な場所で浮かぶもの。
  19. 小さなアイデアほど、大きな影響力を秘めている。
  20. 秀逸なアイデアが思いつくのは、野球のホームランのようなもの。
  21. 固い頭では、アイデアは出ない。
    柔らかい頭だから、アイデアが出る。
  22. アイデアは、いつでもどこでも思いつける。
  23. アイデアの質は、人によって評価が異なる。
    アイデアの量は、人に関係なく評価される。
  24. プロジェクト名をつけると、名前のとおりに頭が働き始める。
  25. 常識は、守るものではなく、破るもの。
    アイデア発想では、非常識こそ武器になる。
  26. 感動する機会を増やすことで、アイデアのパワーが強くなる。
  27. 他人の価値観で考えていると、アイデアが出ない。
    自分の価値観で考えると、アイデアが出る。
  28. 忙しいことを言い訳にしない。
    移動時間こそ、アイデアを考える絶好のチャンス。
  29. 「アイデアが出なかったらどうしよう」と考えない。
    「アイデアが出たらどうしよう」と考えよう。
  30. 不採用の理由に、アイデアのヒントが隠れている。

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