上司からアイデアを求められたら、評価のチャンスです。
アイデアは、少しでもたくさんアイデアを出して、上司を驚かせてやりましょう。
アイデアが多ければ多いほど、上司から評価されやすいからです。
上司に認められるためには「アイデアは質が重要」と考える人が多いのではないでしょうか。
「秀逸なアイデアで上司を驚かせたい」
「質の高いアイデアでないと、採用されない」
たしかにアイデアは、質が重要なのは事実です。
質の低いアイデアは価値が乏しく、不採用になる可能性が高いでしょう。
質の低いアイデアをたくさん出すより、質の高いアイデアを出したほうがいいと考える人も多いはずです。
ここに誤解があります。
実際のところ、質は不安定です。
アイデアの質は、人によって評価が異なるからです。
アイデアの質は、主観による影響が大きい。
ある人が「秀逸」と感じたとしても、別の人は「平凡」と感じるかもしれません。
人によって価値観が違うように、アイデアの評価基準も、人によって変わります。
上司とはいえ、人間です。
気分で評価が変わることもあるでしょう。
平凡なアイデアでも、上司の機嫌がいいときなら「素晴らしい」と思うかもしれません。
秀逸なアイデアでも、上司の機嫌が悪いときなら「物足りない」と思うかもしれません。
アイデアの質は、主観に左右されるのです。
しかし、量は違います。
量は、客観です。
100個のアイデアを出したら、誰が見ても「100」です。
誰が見てもいつ見ても、主観でも客観でも、数字が変わることはない。
上司の気分の影響もありません。
たとえ上司の機嫌が悪いときでも、数字は揺るぎません。
100個のアイデアを出したなら、上司の機嫌がいいときも悪いときも「100」という数字は変わりません。
もちろん質の良しあしは別ですが、少なくとも量は、誰から見ても客観的な事実になります。
そのため、アイデアは量で勝負すると、上司から認められやすい。
アイデアをたくさん出せば出すほど、数が多いため「頑張った感」をアピールできるでしょう。
また、アイデアがたくさんあるということは、さまざまな内容があるということです。
平凡ばかりなアイデアであっても、ある人にとっては「有用」「素晴らしい」と感じることもあるでしょう。
平凡なアイデアでも、量をたくさん出していけば、まぐれで当たることがあります。
つまり、アイデアは、量を出せば出すほど、評価されやすい。
上司から認められたければ、とにかくアイデアをたくさん出してください。
質を考えるのは後回しにして、まず量をこなしていくのが得策です。
1つでも多くのアイデアを出すことに専念しましょう。
目安は「10倍」です。
上司から3つのアイデアを依頼されたら、10倍に当たる30のアイデアを出しましょう。
上司から10のアイデアを依頼されたら、10倍に当たる100のアイデアを出しましょう。
「出せるだけ出す」「1つでも多く出す」という考え方です。
アイデアが少なくて叱られることはあっても、多くて叱られることはありません。
アイデアの質は、人によって評価が異なりますが、アイデアの量は、人に関係なく評価されるのです。