クリエイティブな仕事に取りかかるときは、締め切りを作りましょう。
「わざわざ締め切りを作るのはストレスを増やすだけではないか」
そう思う人もいるかもしれません。
たしかに締め切りのない仕事のほうが、精神的に楽です。
マイペースで、のんびり進めることができます。
締め切りがないため、せかされることもなければ、納期に遅れることもありません。
焦りやタイムプレッシャーを感じることもない。
締め切りがないほうが時間に余裕ができるため、より良い作品を仕上げることができると思うでしょう。
しかし、実際のところ、なかなかうまくいかないのが現実です。
私たち人間は元来、怠け者です。
規制や制限がないと、怠け心が出てきます。
「期限がないなら、後回しでもいいよね」
「少しくらいサボってもいいよね」
「時間に余裕があるから、また今度にしよう」
締め切りがないと自分に甘くなり、つい楽なほうに流れてしまいます。
仕事に着手したとしても、なかなか気合が入らず、スピードも集中力も出にくい。
結局、いつまで経っても仕事が終わらないのです。
よい作品を作りたいなら、締め切りは、ないよりあったほうがいい。
単純作業だけでなく、クリエイティブな仕事であっても、締め切りは大切です。
もちろん過度の締め切りはマイナスですが、適度な締め切りは、クリエイティブにプラスをもたらします。
締め切りによるタイムプレッシャーによって気が引き締まり、想像力・発想力を活性化させるのです。
また締め切りがあるからこそ、仕事の計画を立てやすくなります。
期日から逆算できるようになって、段取りがよくなり、仕事がスムーズになります。
私たちは締め切りを「悪いもの」と見なしがちですが、実際は逆です。
締め切りは「良いもの」です。
締め切りは、怠け者の人間を引き締めてくれ、仕事を進める原動力になります。
もし締め切りがない仕事なら、自分から締め切りを作るといいでしょう。
仮でも一時的でもいいので、どんな仕事であっても締め切りを作っておくのが得策です。
「自分は怠け者」という自覚があるなら、もはや締め切りは必須です。
締め切りに追われながら仕事をするほうが、はるかに健全です。
締め切りに追われることで、潜在的な力が目覚め、クリエイティブな作品を生み出します。
締め切りを作りましょう。
そして、締め切りを生かしましょう。
締め切りが作品を作るのです。