アイデアを出すときは「会話」を大切にしましょう。
人との会話ではありません。
自分との会話です。
私たちがアイデアを出すとき、頭の中で1人会話が行われています。
たとえば、仕事の効率アップの方法を考える場面があるとします。
このとき、頭の中では、次のような1人会話が行われます。
「仕事の効率を上げたいな」
「そうだ、新しいパソコンを買うのはどうだろうか」
「でも、まとまったお金が必要になる。今はお金に余裕がない」
「そうだ、分割で買えばどうだろうか」
「でも、そこまで無理して買う必要があるだろうか。別の方法はないだろうか」
「そうだ、フリーのソフトウェアを使ってみてはどうだろうか」
このように、自分だけで会話をどんどんつなげて、発想を膨らませています。
会話は、キャッチボールが大切です。
自分がボールを投げ、自分がボールを受けます。
1人会話は、ボールを投げるのも受けるのも自分が行い、1人2役になります。
頭の中の1人会話なら、ネタが続くかぎり、延々と会話が続いていくことが可能です。
この1人会話こそ、アイデア発想に欠かせません。
1人会話は、言い換えると「1人ブレーンストーミング」です。
ブレーンストーミングは、1人でもできます。
自由活発に自分と話し合うことで、議論が深掘りされていき、独創的なアイデアが出てくるのです。
どんどん1人会話を行い、思考を深めていきましょう。
頭の中の1人会話なら、うるさい議論になっても大丈夫です。
独り言は、周りの迷惑になることがありますが、頭の中の1人会話なら声を発しないので迷惑になりません。
1人会話では、話し相手が自分です。
自分の知的レベルを上げると、話し相手の知的レベルも上がるため、ますます白熱した議論を展開できるでしょう。
1人会話をする・しないでは、発想力がまったく変わります。
1人会話を続けていくにつれて思考が深まっていき、あるとき、独創的なアイデアが生まれるのです。
今までは無意識だったかもしれませんが、今後は意識をして行うようにしましょう。
1人会話を活性化させていくことが、発想力を鍛えることにつながります。
独創的なアイデアは、頭の中の1人会話から生まれるのです。