価値のないアイデアが思いついたとき、こう思います。
「くだらないアイデアだな」と。
たしかにくだらないアイデアは、価値がないのでしょう。
くだらないアイデアは、実にくだらない。
内容が滑稽で、有用性が認められないなら、アイデアになりません。
あまりにくだらないと「アイデア」と呼ぶのさえためらうはずです。
くだらないアイデアを思いついてしまった自分すら恥ずかしくなる。
せっかくアイデアが思いついても、なかったことにしようとする人も多いのではないでしょうか。
しかし、本当に価値がないのでしょうか。
「価値がない」と思っても、ゼロではないはずです。
100パーセント役立たなくても、1パーセントでも役立つなら、くだらないとは言い切れないはずです。
自分は「くだらない」と感じても、別の人は「素晴らしい」と感じるかもしれません。
世界の中に1人くらいは価値を認めてくれる人がいても不思議ではありません。
今はくだらなくても、しばらくして状況や環境が変わると、役立つかもしれません。
くだらないアイデアがヒントになり、別のアイデアにつながる可能性もあるでしょう。
「くだらないアイデア」と言っているかぎり、アイデアパーソンにはなれません。
くだらないアイデアと考えないことです。
感じ方の違いがあるだけで、すべてのアイデアには何らかの価値があります。
「くだらないアイデア」という一言は禁句にしましょう。
「くだらないアイデア」と言いそうになったら「ユニークなアイデア」と言い換えましょう。
ユニークなアイデアと言い換えれば、見方や感じ方が変わります。
むしろくだらないと考えてしまうことのほうが問題です。
常識や先入観にとらわれて、狭い世界観で生きている証拠です。
すべてのアイデアに価値があります。
すべてのアイデアに価値があるのですから、アイデアは内容にかかわらず、どんどん出していくのが正解です。
大きなアイデアだけでなく、小さなアイデアも大切です。
真面目なアイデアだけでなく、不真面目なアイデアも大切です。
「面白い」と思ったアイデアだけでなく「つまらない」と思ったアイデアも書き留めてください。
「どんなアイデアも価値がある」と思えば、どんどんアイデアを出したくなります。
世の中に、くだらないアイデアは1つもないのです。