「クリエイティブな力」
そう聞いたとき「身につける」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
もちろん「クリエイティブな力が身につく」という表現が間違っているわけではありません。
本を読んで知識を吸収すれば、視野や価値観が広がります。
経験を増やすことで、価値観や世界観が広がるでしょう。
人と出会うことで、新しい考え方や生き方を学ぶこともあるでしょう。
一流作品に触れることで、デザイン・表現方法など、学べることもあるはずです。
アイデアとは、既存要素の新しい組み合わせです。
外部から刺激を吸収することで、新しい組み合わせが起こりやすくなります。
想像力や発想力が豊かになり、クリエイティブな力を身につけることができます。
しかし、クリエイティブの本質は、そこではないのです。
クリエイティブな力は、いかに身につけるかではありません。
いかに引き出すかです。
もともと自分の中に眠っている力を、どれだけ呼び覚まし、発揮できるかです。
あなたの中には、すでにクリエイティブな力が眠っています。
幼少期を思い出してください。
あなたは子どもの頃、自由な想像や発想を爆発させていたことでしょう。
空に浮かぶ雲を見て「綿菓子」と思っていたでしょう。
テレビの中に人が入っていると信じていた時期があったことでしょう。
サンタクロースの存在を本気で信じていて、煙突から入ってくる様子を想像していたはずです。
ところが世の中を知るにつれて、だんだん想像力・発想力が弱くなっていきました。
現実を知るにつれて、夢を見ることが少なくなり、現実的なことばかり考えてしまうようになりました。
知識・常識・分別が思考の足かせになり、クリエイティブな力が発揮しにくくなっています。
つまり、クリエイティブな力が封印されている状態なのです。
あなたの中にある、発想の自由を引き出してください。
子ども心を思い出し、昔のような自由な発想を取り戻しましょう。
クリエイティブな人になるためには、柔らかい頭が大切です。
柔らかい頭を取り戻せば、クリエイティブな力を引き出しやすくなります。
いったん現実を忘れることで、想像力や発想力を働かせやすくなります。
どうか自分の力を信じてください。
想像力も発想力も限界がありません。
クリエイティブな力は、身につけるものではなく、引き出すものなのです。