魅力的な人がいると憧れます。
声・体型・髪質・顔立ち・おしゃれといった外見的魅力があります。
個性・性格・気遣い・話し方・考え方といった内面的魅力もあります。
魅力的な人がいれば「いいな。あんなふうになりたい」と心が引かれるでしょう。
もちろん憧れるのはいいのですが、真似には注意が必要です。
深く考えず、普通に真似しようとしても、きっとうまくいかないでしょう。
そもそも土台が違うからです。
声も体型も顔立ちも違います。
個性も性格も考え方も違います。
他人の魅力は、その人の土台があってこそ輝いています。
土台が違えば、他人の魅力を真似したところで、同じ魅力は出せないでしょう。
似せることはできても、まったく同じになるのは不可能です。
相性を無視したまま真似したところで、不自然な状態になります。
場合によっては、かっこよくなるどころか、かっこ悪くなることもあります。
他人の魅力は、真似するものではありません。
参考にするものです。
「自分に取り入れられる点はないだろうか」と考えながら、参考になるところを探します。
他人の魅力であっても、自分に合わないなら無視します。
参考になるところが見つかれば、無理をしない範囲で上手に取り入れます。
他人の魅力を参考として活用するからこそ、上手に取り入れることができます。
結果として自分の魅力も映えていくのです。
では、自分の魅力はどうするか。
自分に魅力がないなら、新しく作ろうとする人もいるでしょう。
わざと個性的な話し方や考え方を心がけたり、無理に美点や長所を作ろうとしたりなどです。
もちろん魅力を作ることも可能ですが、その前に優先すべきことがあります。
まず、もともとある自分の魅力を引き出してください。
すでにあなたは魅力があります。
もともとある長所や得意があるでしょう。
魅力がないと思うなら、もっと幅を広げて考えてみてください。
長所や得意だけでなく、短所や欠点にも目を向けるのがポイントです。
短所や欠点も、見方によっては素晴らしい魅力と言えるはずです。
もともとある魅力は、ダイヤの原石です。
まだ輝いていないなら、輝くようになるまで磨きましょう。
もっと深めて、もっと鍛えて、もっと磨いていきます。
ダイヤの原石ですから、しっかり磨けば、必ず輝きます。
もともとある魅力なら、小さな努力で引き出しやすいはずです。
今は小さな輝きでも、ぐいぐい魅力を引き出していけば、いずれ大きな輝きに変わります。
もともとある魅力を最大限に引き出せば、いずれ誰にも真似できない、素晴らしい魅力に成長します。
それこそ、あなたの本当の魅力です。
自分の魅力は、作るものではなく、引き出すものなのです。